ペルー:セチンバジョ遺跡
2008年2月、ペルーとドイツの考古学者から成るチームは、ペルーで5500年前に建てられた祭祀、あるいは儀式用の広場を発見したと発表しました。放射性炭素年代測定によると、現時点で、アメリカ大陸で発掘された最も古い建築物であるとのことです。
この広場はペルーのリマから北西に約330km離れたセチン川の渓谷に位置しており、セチンバジョ(Sechin Bajo)遺跡と呼ばれています。
この遺跡が発掘される前、5000年の歴史を持つカラル遺跡がアメリカ大陸で最古の都市遺跡の1つであるとされていましたが、しかし、ドイツの考古学者によると、この直径14メートルある円形状の広場は約5500年の歴史を持ち、紀元前3500年から紀元前3000年の間に建てられたというのです。
発掘作業担当者であるペルー国立文化研究所(National Institute of Culture)の科学者、セザール・ペレス(Cesar Perez)氏は「これはドキドキするような発見だ。ペルーの歴史を書き換える可能性さえある」と述べました。
ペルーには数百か所の遺跡が存在しており、どれもインカ帝国が出現する以前に存在していました。今回の考古学的発見により、ペルーは、中国、インダス、メソポタミア、エジプトなどの地域と同じく、5000年以上も前からすでに人類が存在していたことが証明されました。
出土品の中には、ナイフや戦利品のような物などがあり、幸運にも、この遺跡は盗掘に遭うことなく、人為的に破壊されませんでした。
発掘現場のドイツ人考古学者、イェンケ(Yenque)氏によると、広場の底部からも建築物が発掘され、広場よりも歴史が古いといいます。考古学者の推測では、更に深い場所では4、5個の広場が存在し、このセチンバジョは100年、あるいは300年ごとに建て直された可能性があるとのことです。
(つづく)
――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)
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