世界中のピラミッド(42)テオティワカン 月のピラミッド
「月のピラミッド」は「太陽のピラミッド」の向かい側にあり、構造も似ており、ただ、サイズはその半分以下となっています。太陽のピラミッドより高い位置に建設されているため、両ピラミッドの高さはあまり変わりません。
「月のピラミッド」はトルテカ(Toltec)人によって、月の神をまつる神殿として、太陽のピラミッドから約200年後に建設されたものです。高さ46mしかなく、4層構造になっていますが、頂上まで続く200段余りの階段の傾斜角度は、すべて異なっており、また、表面には色鮮やかなケツァルコアトル(羽毛のある蛇)の頭と、雨の女神の壁画が描かれています。
月のピラミッドの広場は、南北204.5m、東西137m、広場の中心には四角い祭壇があり、シンメトリー(左右対称)な建築となっています。また、テオティワカンの重要な宗教儀式はすべてここで行われたと思われます。
月のピラミッドは100tのコンクリートと石材で建設され、太陽のピラミッドと合わせて総重量は350万tに達します。学者の推測によると、これほど膨大な建築材料は、少なくとも1万5千人が休まずに30年間働いて、ようやく建設し終えるというのです。
メキシコの学者らは最新技術を用いて、太陽のピラミッドの内部を映し出し、太古の謎を解き明かそうとしています。
いずれにせよ、古代都市テオティワカン遺跡の精巧な壁画や、彫刻、色彩絵画、陶器など、全てがメキシコの先住民たちの宝なのです。
(つづく)
――正見ネットより転載
(作者・意文/翻訳編集・天野秀)
関連記事
内なる不満を見つめ、愛を与える方法を通じて、心の癒しと新たな可能性を見出すヒントをご紹介します。
最新研究が脳損傷患者の意識の可能性を示し、医療や家族の対応に新たな光を当てます。
GoogleのAI「Gemini」が大学院生に不適切な発言をし、AI技術のリスクが改めて問題視された。企業の責任が問われる中、AIの安全性や倫理が注目されている。類似の事例も増え、技術の普及とリスクのバランスが課題となっている
健康な心血管を保つための食事、指圧、運動の実践方法を解説。心臓病予防のヒントが満載です!
専門医が語る乳がんリスクの主な要因と予防のポイントを解説。生活習慣の見直しで健康を守りましょう。