寒い日が続くと、甘党の人には「おしるこ」や「ぜんざい」などが恋しくなってくる人もいるのではないでしょうか? これらの小豆を使用したおやつは比較的甘くて、ちょっとダイエット中の人にとっては目の毒…にもなる印象がありますが、台湾では「小豆スープ」として、ヘルシーなおやつとして楽しまれているようです。
小豆はそれ自体も栄養価の高い食品ですが、様々な食材と一緒に調理することで、より栄養価の高い小豆スープを作ることができます。
血圧を下げ、むくみを抑え、低GIで血糖をコントロールする小豆
小豆はスープにしたり、お菓子の餡にしたりと、使い勝手の良い食材です。デザートとして使われることが多いですが、五穀類や根菜類に属し、主食として食べることもできます。
中国医学大学附属病院小児科の頼琬郁氏によると、小豆にはでんぷんのほか、たんぱく質、食物繊維、ビタミンB、カリウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛などの微量元素が豊富に含まれているそうです。
中でも、多く含まれているカリウムは血圧を安定させます。あとビタミンBは体力、亜鉛は成長・発達、鉄は血液に良いとされています。
小豆と米を一緒に炊いて小豆ご飯にすれば、ダイエットや血糖値をコントロールしている人に適しています。小豆や米は全体的に食物繊維が米より多いため、食後の血糖値の上昇を緩やかにする低GI食にもなります。
小豆スープを飲むとむくみが取れるという話はよく聞きます。小豆とタケアズキは見た目がよく似ているため、混同されることが多いです。
また、小豆を食べる際には、
以下の人は気をつけた方がいいでしょう。
小豆スープと相性が良い食材
小豆のスープは、クリームがたっぷり入ったケーキやドーナツ、ビスケットよりも加工度が低く、ヘルシーなおやつです。しかし、小豆のスープには砂糖が加えられているため、体への負担が大きくなってしまいます。では、小豆のスープをおいしくするのに、治療効果を高める食材を加えてみましょう。
ナツメ:甘いナツメは血を補い、脾臓を養う効果があります。
ステビアの葉:砂糖の代用品に似ていて、甘いですが血糖値には影響しません。
リュウガンと生姜:寒い時期や、体が弱く冷え性の方には、リュウガンと生姜を加えて体を温め、甘みをプラスします。
ジュズダマ:保湿効果の高いジュズダマを加えてスープを作ることもできます。
頼氏は、小豆やアワを粥にしたものも美味しく、子供にも向いていると説明しました。小豆とハモのスープは、医者の孫思邈が水腫の治療に使ったといいます。産後のむくみが改善されない女性も、小豆とハモのスープを食べることでむくみを軽減し、タンパク質を補給することができます。
より強力なタケアズキをハモと一緒に煮込めば、肝硬変の治療にも使えます。小豆とハモのスープを摂取することでタンパク質を補給し、利尿作用や腹水の軽減を図ることができます。
小豆スープの3つの調理法
1.鍋調理法
小豆と水の割合は1:6です。強火で30分煮た後、弱火にして50分煮込み、砂糖を加えてできあがりです。
2.グリル鍋調理法
小豆と水の割合を1:4にして、蒸し器にセットします。40分蒸らした後、蓋を開けて砂糖を加え、保温にセットして15分煮込みます。
3.電気鍋調理法
小豆と内釜の水と外釜の水の割合は、1:4:2です。スイッチが切れた後に30分間待ちます。外鍋にさらに2カップの水を加え、スイッチがまた切れたら、さらに20分ほど煮込みます。最後に砂糖を加えば完成です。
完璧な小豆のスープを作るのは難しいことではなく、2つのことを覚えればいいのです。
豆は一晩水に浸すか、3時間以上水に浸けて冷凍しておきます。
豆が柔らかくまで煮た後に砂糖を入れます。砂糖は非常に吸湿性が高く、デンプンのゲル化効果を防げます。
(翻訳・呉思楠)
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