血液中の赤血球の図。(Shutterstock)

宇宙飛行士が宇宙で貧血になる本当の原因は

国際宇宙ステーション(ISS)で働く宇宙飛行士には貧血の問題がよくあります。以前は、宇宙環境では体内を流れる血液の量が減少するためだと考えていました。しかし、新しい研究では、実際の問題はずっと深刻であることが分かりました。

微小重力環境では、血管内を循環する血液、体のあちこちに供給される血液の量が約10%減少し、一部の血液が脳や胸部にたまります。これが原因で、宇宙ステーションの宇宙飛行士が映像の中で、少しむくんでいるように見えることがあるのです。

長年の間、科学者はこれが宇宙貧血の原因であると考えており、循環血液量の減少のバランスをとるために、体が自動的に補う(つまり、濃縮された血液を薄めるために赤血球の破壊が行われ、全体的な血液量が少なくなる)メカニズムであると考えていました。

▶ 続きを読む
関連記事
「猫の糞コーヒー」とも呼ばれる希少なコピ・ルアク。その独特の風味を生む仕組みと高額な理由、そして生産の裏で指摘される動物福祉の課題に迫ります。
股関節の安定性が低下すると、膝の痛みや歩きにくさにつながることがあります。片脚での簡単なチェックと、自宅でできる2つのエクササイズを紹介します。
中年期の脳は、まだ柔軟に変化できる時期です。運動、心臓と代謝の管理、睡眠、聴力や視力のケア、人との交流など、認知低下を防ぐための4つの習慣を紹介します。
睡眠は長ければ良いというわけではないようです。最新研究では、短すぎても長すぎても臓器の老化が進みやすい可能性が判明。健康寿命を延ばすために知っておきたい「最適な睡眠時間」と睡眠の質の大切さを解説します。
歩く速度の低下や歩幅の縮小、ふらつきは、脳の健康状態を映すサインの一つかもしれません。認知症やパーキンソン病など、注意したい脳疾患との関係を紹介します。