みかんはビタミンCや食物繊維が豊富で、冬の風邪やインフルエンザの予防に役立つだけでなく、ウイルス感染に対する免疫力を高め、ストレスを軽減し、皮膚の健康状態を改善します。多くの人が大好きなみかんですが、うっかり酸っぱいものを買ってしまうと、食べられないこともあります。
甘いみかんはどうやって選ぶの?酸っぱいみかんを甘くする方法とは?これらのヒントは、きっとあなたの役に立つでしょう。
甘くてジューシーなみかんを選ぶための5つのポイント
1.ふかふかした手触りがしない
触ってみてふかふかしたものは選ばず、皮と果肉の間にしっかりとした感触があるものを選びましょう。日本の野菜ソムリエ、福島玲子さんによると、みかんは水分が蒸発すると果肉と皮の間に隙間ができ、水分が少なくなって、さわり心地がふかふかとした感じになり、腐りやすくなるのだそうです。
2.小さなヘタ
ヘタが小さいみかんは細い枝から、ヘタが大きいみかんは太い枝から収穫されています。
福島玲子さんは、ヘタが小さいみかんを選ぶといいと言っています。なぜなら、細い枝だとゆっくりと栄養分がみかんの実に集まっていって、徐々に成熟するので甘みが強いものが多いからです。
また、ヘタの部分が黄色や黄緑色のみかんは、甘みが強い傾向にあります。 逆に、へたの部分が濃い緑色のみかんは、糖度が抑えられている可能性があります。
3.平坦な形状
横から見て平らに見えるみかんは、大きくて丸いみかんより甘いのが普通です。
4.重厚できめ細かな質感
重たい印象のあるみかんも果汁が豊富です。なめらかな手触りと繊細な「油胞(ゆほう)」(みかんの表面にある毛穴のような斑点)を持つみかんは、一般的に美味とされます。
5.小さいみかん
大きすぎるみかんは皮が厚く、実が充実しておらず、甘みが足りないので、安易に購入しないようにしましょう。しかし、小さすぎるみかんは成長が悪く、味も悪い可能性があります。小ぶりのみかんは甘いです。
酸っぱいみかんをもらったときの対処法~甘くする1つのコツ
みかんを甘くするために、食べる前にみかんを揉むという方法がありますが、酸っぱいみかんを甘くするには、電子レンジでチンして冷やすという簡単な方法もあります。そうすることで酸味が消え、みかんの甘みを感じることができますよ。
やり方
みかんの皮に数カ所切り込みを入れます。これは電子レンジで加熱する際に、みかんが爆発するのを防ぐためですので、この手順を忘れないようにしましょう。
500Wの電子レンジで20〜30秒加熱し、足りない場合は10秒刻みで調整します。
温めたみかんを冷蔵庫に入れ、冷やす。
このようにみかんを加熱すると甘みが出てくるので、冷蔵庫に入れるという工程は省いても大丈夫です。でも、もっと甘くしたい場合や、冷たいみかんが好きな場合は、冷蔵庫に入れるというステップを追加してください。
みかんはこうして食べると体にいい
冬に毎日甘いみかんを食べると、ストレス解消になるそうです。また、みかんには食物繊維の一種であるペクチンが多く含まれており、腸内の水分を調整する働きがあるので、便秘解消に効果的です。
みかんの皮をむいた後、白いスジを取り除いてから食べる人が多いと思いますが、この繊維片にも体に良い食物繊維が多く含まれています。したがって、栄養学的な観点からは、この白いスジをできるだけ多く食べることが望ましいといえます。
ビタミンC含有量が多い柑橘類を食べたいという方には、金柑がおすすめです。金柑は小さいながらも100gあたり49mgのビタミンCを含み、これは一般的なみかんの1.5倍にもなります。栄養価が高く、皮ごと食べられます。
(翻訳・里見雨禾)
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