ミャンマー軍の統制下にある裁判所は10日、アウン・サン・スー・チー氏に対し、無線機を違法に輸入したなどとして、禁錮4年の判決を言い渡した。事情に詳しい関係筋が明らかにした。2017年9月にネピドーで撮影(2022年 ロイター/Soe Zeya Tun)

スー・チー氏に違法無線機所有などで新たに4年の禁固判決

[10日 ロイター] – ミャンマー国軍が首都ネピドーに設置した特別法廷は10日、国家顧問兼外相だったアウン・サン・スー・チー氏に対して、無許可の無線機を保有していた罪などで禁固4年の判決を言い渡した。事情に詳しい関係者が明らかにした。

先月下された判決と合わせたスー・チー氏の刑期は6年となる。人権団体は判決内容について全くの事実無根で、政治的な見せしめだと強く批判している。

スー・チー氏は10件を超える容疑で訴追されており、全ての事案で最も重い判決が下された場合の刑期は100年を超える恐れがある。スーチー氏はいずれの容疑も全面的に否定している。

別の関係者の話では、10日の法廷で判決文が読み上げられた際のスー・チー氏の態度はいたって平静に見えた。スー・チー氏は昨年2月1日にクーデターを起こした国軍によって拘束され、警察がその後家宅捜査した結果、違法に輸入された無線機6台が見つかったという。

米国務省のプライス報道官は、この判決は「正義と法の支配に対する侮辱」だと非難し、スー・チー氏をはじめとする政治犯の釈放を改めて要求した。

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