中国の深圳に所在するDJIの旗艦店に展示されている無人航空機と他の製品(ロイター)

権利侵害への加担、米国が中国の無人航空機メーカーと他の複数企業を制裁

2021年12月中旬、中国の新疆ウイグル自治区におけるウイグル人少数派弾圧への加担または中国人民解放軍(PLA)との関与を理由として、米国は無人航空機(ドローン)メーカーのDJI(大疆創新科技)を含む数十社の中国企業に投資と輸出の制限を課した。 

米国財務省はウイグル人の「生体認証監視と追跡」を支援したとしてDJIと他7社の技術企業を非難し、中国人民解放軍との軍事関係が疑われる企業の一覧「中国軍産複合体企業」リストに当該企業を追加した。これにより、米国の投資家は許可なく当該企業に出資することができなくなった。 

また別件で、米国商務省は中国軍事医学研究院(AMMS)と他11組織の研究機関を事実上の禁輸リストに当たる貿易ブラックリスト(エンティティリスト/ET)に追加して、米国の輸出を制限した。米国商務省は技術を特定することはなかったものの、軍事医学研究院はバイオテクノロジーを使用して「脳を制御する兵器」などの軍事用途機器の開発に関与していると発表している。将来的な戦争を概説した2015年の中国人民解放軍機関誌の記事で同研究院の学長が同用語を使用しており、戦闘時に「人間の意識を妨害および制御する機器」と説明している。 

▶ 続きを読む
関連記事
日中関係の緊張が続くなか、訪日中国人旅行者の急減と並行して、日本人の訪中旅行も大幅に縮小。相次ぐキャンセルと日中間の航空便の大幅削減により、日本人旅行者数が9割減少しているという
米ニューヨークで、中国籍の男2人が「工業レベル」の覚醒剤製造ライン構築の疑いで起訴された。1日400キロ生産可能とされ、装置は20トン超。欧州で押収後、NYで潜入捜査官との接触時に逮捕。終身刑の可能性もある。
中国でコストコが2社? どちらも正規と主張し対立が裁判に発展。消費者も見分けがつかない異例の事態に
中共の国家発展改革委員会(発改委)はフェイスブックの親会社メタによるシンガポールのAIスタートアップ企業マナスへの買収案を強制的に破棄させた。その理由は?
中国で、もう限界だと涙を流しながら働く人たち。「来世はもう来ない」と言わせる現実とは何なのか。その声に、胸が締めつけられる