2021年10月19日、中国東部浙江省の杭州で開催されたクラウドコンピューティングと人工知能(AI)の展示会で、アリババの新サーバーを見つめる来場者 (Photo by STR/AFP via Getty Images)

「未来の支配」をめぐる米中AI合戦(7/7)

AIの学習にはデータが不可欠だ。利用できるデータが多ければ多いほど、AIの学習能力は高まる。そして中国は、必ずしも軍事利用ではないが世界最大級のデータセットを持っている。

中国軍は、戦略的なAIアプリケーションに加えて、無人撮影システムや最新のロボット戦闘機、空域シミュレーターなどの戦術的なアプリケーションでも追いついてきている。米軍は20年前に研究開発を開始したが、中共は近年の人工知能や機械学習システムの急速な発展により、全速力で追いついている。

中国中央軍委科学技術委員会主任の劉国治中将は、AIが軍の再編プロセスを加速させ、部隊の配置や戦闘スタイル、装備システム、戦闘効果に根本的な変化をもたらし、さらには深遠な軍事革命を誘発すると考えている。

▶ 続きを読む
関連記事
中国・内モンゴルの高速道路で大型トラックが検問を突破。なぜ彼らは止まらないのか
中国の映像業界でAI制作が急拡大し、ショートドラマ俳優の仕事が激減。帰郷して農業や野菜販売に従事する例が相次ぐ。制作コストの差と需要減が、業界に深刻な失業をもたらしている
中共が政府公認のカトリック教会への統制を強めている。各地の教会では政治学習や「宗教の中国化」が求められ、教徒からは監視強化や地下教会への圧力を懸念する声が上がっている
小売はマイナス、自動車販売は16%減、不動産投資は16.2%減――。中国経済の悪化が止まらない。米中経済安全保障調査委員会は、中共が掲げる今年の成長目標「4.5~5%」も未達に終わると分析している。
中共国家安全部の元高官が、外務省内の規律検査の要職に就いた。外交部門と国家安全部門の人事交流が進む中、中共の外交と情報機関の境界が曖昧になっている