米上院、司法省独禁法トップに巨大IT批判のカンター氏承認
[ワシントン 16日 ロイター] – 米上院は16日、司法省の反トラスト法(独占禁止法)担当部門トップに弁護士のジョナサン・カンター氏が就任する人事を承認した。カンター氏はアルファベット傘下グーグルなどを批判してきたことで知られる。
上院司法委員会で先月行われた指名公聴会では、農業、製薬部門のほか、労働市場や巨大IT(情報技術)企業などに対し反トラスト法を適用していくと表明した。
上院の採決結果は賛成68票、反対29票。
カンター氏は反トラスト法関連の重要ポストへの起用としては3人目となる。バイデン政権はこれまでに連邦取引委員会(FTC)委員長にコロンビア大法科大学院のリナ・カーン准教授、国家経済会議(NEC)のハイテク・競争問題担当にコロンビア大学のティム・ウー教授を起用している。いずれもIT分野の専門家で進歩派が推す人物だ。
フェイスブック、アマゾン・ドット・コム、アップルなどのインターネットプラットフォームに対する取り締まり強化を求める声が高まる中での就任となる。
カンター氏は数年にわたり、グーグルの競合企業を代表してきた。司法省は昨年、競合企業を妨害しようとしたとして反トラスト法違反でグーグルを提訴している。同社のデジタル広告事業に焦点を当てた訴訟の準備も進めている。
また、反トラスト法違反の疑いでアップルの調査も行っている。
関連記事
12月20日、米国務省の外交団がシリアに到着した。バッシャール・アサド政権崩壊後、ワシントン高官がダマスカスを公式訪問するのは初めてとなる。
10年前、中共は「中国製造2025」計画を掲げハイテク製造業強国を目指した。しかし現在、中共は知的財産権侵害や不公正競争の指摘を受けている。EVや高速鉄道で進展も、核心的な技術は不十分だ。
英国のフィリップソン教育相は、中国による高等教育機関への影響について警戒を呼びかけている。庶民院での議論では、中国が公的機関や企業、大学にまで浸透している実態が指摘された。
12月16日、英豪閣僚級会議がロンドンで開催され、中共のスパイ浸透対策が主要議題となった。英国外相は中共スパイの楊騰波の入国拒否を支持し、豪州外相は複雑な国際情勢を指摘。英国の外国影響力登録制度の施行は延期され、中共の指定級が注目されている。
インド政府は、中国からの安価な鉄鋼輸入を抑えるため、最大25%の関税(セーフガード)の導入を検討している。この […]