中国北部の山西省にある大同の炭鉱の近くで、石炭の山の上に立つ女性(GREG BAKER/AFP via Getty Images)

石炭生産地の山西省、大雨で60カ所の炭鉱が操業停止

中国の石炭主要生産地である山西省では、2~6日にかけて記録的な大雨に見舞われた。この影響で、省内の60カ所の炭鉱が操業を停止した。中国各地で問題となっている石炭不足に拍車をかけている。

山西省当局によると、季節外れの大雨で一部の地域では深刻な洪水が発生した。省応急管理庁は10日、豪雨で「省内の11市と76県の175万7100人が被災し、12万人以上が避難した」と発表した。倒壊家屋は1万7000戸以上だという。

山西省は中国屈指の石炭生産地である。中国国家統計局の統計では、2020年の中国国内の石炭生産総量は38億4000万トン。そのうち、山西省で生産された石炭は10億6300万トンと、全体の25%以上を占める。今年1月末時点で、同省には670カ所の炭鉱があるという。

▶ 続きを読む
関連記事
中国ではEVの使用済み電池の発生量が、2030年に年間100万トンを超えると予測されている。しかし、こうした電池の処理について、中国では現在も健全かつ安全な回収・処理ルートが整備されていない
北京のスシローで、男児が客席で用を足し、母親が飲料カップで受ける動画が拡散
ネパール大洪水の被害を拡大させたのは気候変動ではなく、それを恐れるあまり地質学的に脆い渓谷へダムや作業員を過密に投入した性急な再エネ開発だった。気候対策の暴走が生んだ人災の側面を鋭く告発する論評
チベットで発生した大規模な土石流で多数の死者と行方不明者が出ている。法学者の袁紅氷氏は、中共による「略奪的な資源開発」がチベットの生態環境や災害リスクを悪化させていると批判
ネパールとチベット国境で発生した大規模土石流をめぐり、両国の情報公開に大きな差がみられる。中共は現場映像の削除や外国人記者の取材制限、「正能量」を強調する報道が指摘されている