航空自衛隊のF2戦闘機。参考写真(航空自衛隊公式ホームページより)

空自F2戦闘機キャノピー落下「重く受け止めている」=岸信夫防衛相

領空侵犯に対応する任務で出動した航空自衛隊F2戦闘機から、操縦席を覆うキャノピー等の部品が落下していたことについて、岸信夫防衛大臣は12日の記者会見で「重く受け止めている」と述べた。パイロットにケガはなく、地上の被害も確認されていない。

10日の午後0時50分頃、航空自衛隊築城基地(福岡県)所属のF2戦闘機が福岡県朝倉市東部の山間部の上空を飛行中、重さ約90キロのキャノピーが脱落した。同時に緊急用のはしごも落下した。機体はその後操縦席がむき出しの状態で基地に折り返し、緊急着陸した。

この事案を受けて、岸防衛大臣は記者会見で、「今回のような部品落下は大きな危険を伴うものであって、防衛省として重く受け止めています。早期の原因究明と再発防止に向けて取り組んでいるところであります」と述べた。

岸大臣は事案発生の際に、被害状況の早急な把握や地元自治体への連絡や連携、航空自衛隊の全航空機について至急点検を実施することを要求したことを明らかにした。また、落下物の発見に全力をあげて取り組むよう指示したという。

記事発表時点では人的・物的被害は確認されていない。

(王文亮)

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]