10月8日、岸田文雄首相(写真)は午後、衆議院本会議で内閣発足後初の所信表明演説を行い、経済成長とともに分配を重視するこれまでの主張を改めて訴えた。写真は都内で撮影(2021年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

岸田首相が所信表明、賃上げ実現へ企業の四半期開示見直し明言

[東京 8日 ロイター] – 岸田文雄首相は8日午後、衆議院本会議で内閣発足後初の所信表明演説を行い、経済成長とともに分配を重視するこれまでの主張を改めて訴えた。具体策として、企業が株主だけでなく従業員や下請けへの利益配分をしやすくするよう、短期的な視点の経営に陥りがちな四半期ごとの業績開示を見直す方針を打ち出した。

<コロナの経口治療薬、年内に実用化>

岸田首相は自民党の総裁選中から主張していた「新しい資本主義」の実現を強調。「格差がもたらす分断が危機によって大きくなっているとの指摘がある」と懸念を示し、「『成長か、分配か』という、不毛な議論から脱却し、『成長も、分配も』実現するために、あらゆる政策を総動員する」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。