南アフリカ最大の金属労働者組合は5日、エンジニアリング部門の賃上げを求めて無期限のストライキに入った。自動車部品の供給に影響が及ぶ恐れがあるとの懸念が出ている。ヨハネスブルクで撮影(2021年 ロイター/Siphiwe Sibeko)

南アの金属労組、無期限ストに突入 自動車業界に影響の恐れ

[ケープタウン 5日 ロイター] – 南アフリカ最大の金属労働者組合は5日、エンジニアリング部門の賃上げを求めて無期限のストライキに入った。自動車部品の供給に影響が及ぶ恐れがあるとの懸念が出ている。

約15万5000人の組合員を有する南アフリカ全国金属労働者組合(NUMSA)は、会社側との賃金交渉が暗礁に乗り上げたため、エンジニアリング業界の全面的な閉鎖を呼び掛けた。

組合側は賃金協定の初年度に一律8%の賃上げ、その後2年はインフレ率プラス2%の賃上げを要求していた。現在インフレ率は約5%。

一方、1000社以上が加盟する南アフリカ鉄鋼・エンジニアリング産業連合会(SEIFSA)は、2021年に4.4%、22年にインフレ率プラス0.5%、23年にインフレ率プラス1%の賃上げを提示していた。

SEIFSA幹部によると、5日時点で加盟企業における欠勤率は約26%。同幹部はロイターに対して、ストが続いて欠勤者がさらに増えることを懸念していると語った。

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