見ている方も怖い? 女性が世界一高いビルの屋上でCM撮影
エミレーツ航空が8月上旬に公開したCMはちょっとしたサプライズがあって巷の話題となった。
CMでは、自社の客室乗務員の制服を着た女性が、それぞれ文字が書かれたメッセージボードを何枚か持っていて、そのメッセージの全文が見えるように、順番にボードを1枚ずつ見せている。
そして彼女が「Fly better with Emirates」と書かれた最後の2枚のメッセージボードをめくり終え、カメラが急にズームアウトした時、視聴者は初めて彼女が高さ828メートルのブルジュ・ハリファの上に立っていることに気づくのだ。高所恐怖症の人なら、見るだけで膝が竦んでしまうかもしれない。
(驚きのCMはこちらから)
このCMは、グリーンスクリーン技術を使わずにロケで撮影された。 実はこの女性はスカイダイビングのインストラクターで、ハリウッドスターのトム・クルーズなどの有名人を除いて、ブルジュ・ハリファの最上階に登ることが許されている数少ない人物の一人だ。
しかし彼女がいくら怖いもの知らずと言っても、安全のため、このCM撮影の計画は慎重に立てなくてはいけなかった。彼女はブルジュ・ハリファの最上階の非常に狭い空間に立つために、さまざまなトレーニングや安全テストを受け、さらに体に安全ハーネスを装着してからようやく、ビルの上に立つことが出来たのだ。
エミレーツ航空は、CM撮影の舞台裏を紹介する短いビデオを公開しています。 映像では、女性がカメラに向かって「ハイ、マミー、私は世界の頂点にいるのよ」と微笑んでいる。
このビデオには、スタッフがブルジュ・ハリファの160階から1時間以上もかけて登り、ビルの最高地点に到達し、ようやく史上で最も高いCMの1つを撮影することに成功したことが記録されています。
(舞台裏の映像はこちら)
(翻訳・井田千景)