子供が起業家へと成長できる子育て方法
自分がリーダになるだけでなく、自分の子供も同じように、あるいはそれ以上になれるよう育てたいと思っている方は少なくないと思います。問題は、業務のために1日16時間も働いていると、家族との時間が二の次になってしまうということです。
これは自然なことですが、良いことではありません。考えてみてください、子どもとの時間を楽しめるのは、ほんの短い時間だけです。気がつけば、彼らは成長し、自分の人生を歩み始めており、貴重な時間を逃しているかもしれません。そのため、自分が仕事をしていても、家族を自分の生活全体に組み込む方法を見つける事が大切です。私の子育てを振り返ってみると、4つの重要な戦略があり、そのおかげで子どもたちは責任感のある、(起業などで)成功した大人に成長しました。
1.約束を守る
「自分でやると言ったら最後までやる。実行できないことや、守れない約束はしない」
子供は一貫性が好きなので、新しい状況でママやパパがどう心配しているか考える必要はありません。親はおもちゃを取り上げるのではなく、「遊びの時間は終わり、ママの洗濯を手伝って」と言うのです。また、部屋を掃除しないと、綺麗になるまで土曜日はずっと家にいることになるなんて脅さないでください。このように罰を与えることは、あなたの印象を悪くするだけです。
実際のところ、彼らを威嚇しない方が良い場合もあり、ただ一貫して予測可能な結果を見せてあげるだけです。毎回、言ったことをやるだけでいい。 親から何を期待されているかがわかれば、子どもは正直に、そして敬意を持ってあなたに近づこうとすることがわかるでしょう。これは彼らに安定感を与え、困難な状況下でも約束を守ることの重要性を教えてくれます。
また、夕食を優先し、家族と一緒に食事をする努力をするなど、家族を頼りにすることも大切です。このように、毎日予定されている一緒の時間を活用することで、家族で会う時間や交流する時間を定期的に確保することができます。また、みんなで食事をすることで、子供たちは約束を守ることを学び、名誉や誠実さを学ぶことができます。それは予測可能性という、大きなメリットも得られます。
2.一緒に仕事をしてみましょう
仕事などで子供と離れてしまう場合は、子供にも仕事に参加してもらいましょう。床を掃除したり、ダンボールをまとめたり、テーブルをきれいにしたり、標識シールを貼ったりしてみましょう。さらに責任を持てるようになれば、注文の梱包やデータの入力を任せるなど、「カード」を増やしていきます。 幼い頃から、高校を卒業するまでに、出荷、入荷、生産ライン、オフィス管理、コンピュータなど、さまざまな仕事を経験することになります。
まだ何も試した事が無い人がどうやって「大人になったら何になりたいですか?」というよく聞かれる質問に答えられるようになるのでしょうか?
子供の頃、母が美容室を経営していて、私は予約の手配やお客様への商品の販売を手伝っていたので、人と接することが得意になりました。 子供たちにも同じことをさせましたが、大人になった今、子供たちは失敗することがありません。それは失敗したことが無いと言うわけではなく、失敗と向き合えるからです。そして子どもたちには今少なくとも他に10個の仕事があります。
3.仕事以外の責任を与える
子供が嫌がることをさせようとするのは、丸い穴に四角い釘を入れるようなものです。それよりも、家の中のいろいろなものを子どもに任せて、子どもが自分の情熱を見つけられるようにしてあげましょう。タイヤ交換や洗車を手伝ってもらいましょう。思い通りにならないこともあるかもしれませんが、大切なのは経験を積ませて、その子の才能を自然に引き出すことです。 その事が気に入れば、きっと次の日にまたやりたいと言ってくれます。
ある分野を伸ばしたいという気持ちを育てれば、それだけ多くのスキルを身につけることができます。彼らの好きなことがわかったら、それをとことん追求させてあげましょう。もしかしたら、スーパーに行ったときに食品の袋詰めを手伝うのが好きなのかもしれないので、店長に子供を雇って袋詰めの手伝いをさせてもらえないか聞いてみましょう。決して華やかな職種ではありませんが、将来的には雑貨店を経営することにつながるかもしれません。もし1ヶ月後に気に入らなかったら、次に気になったことをを試しても問題ありません。
このように、さまざまなスキルを身につけることで、子どもは自分が何をしたいのか、どうすればいいのかを知ることができます。
4.努力することの価値を理解してもらう
子どもたちが働くことは素晴らしいことですが、それは仕事の半分に過ぎません。あなたは、彼らに報酬を与えなければなりません。それにより、彼らは自分の仕事が価値あるものであり、様々な形があることを知ることができます。報酬とはお金だけでなく、賞品や買い物、好きなことを一緒にする約束など、さまざまな形で自分の仕事に価値があることを伝えます。もちろん親として最も重要なことは、たとえ自分にとって嫌なことでも約束を守ることです。
孫の場合は、私のバイクに乗ることが何よりも好きでした。ですので、何日か言うことを聞かなかった時に、一日中いい子にしていたら、バイクに載せてあげるよと約束しました。その3日間、孫はとても言うことを聞きました。3日目は私は疲れていましたが、約束のバイクに載せてあげました。たとえ、すぐに壊れてしまうような3ドルのおもちゃを欲しがったとしても、それを買ってあげることで子どもの努力を認めたことになり、子どもにとっては大きな意味を持つのです。投資の価値を理解している子供は、投資の仕方をよく知っている大人に成長します。
努力することの大切さを子供たちに教えるのに、早すぎるということはありません。 彼らが成功するために必要なツールを、可能な限り早く提供してあげます。かならず失敗はするが、その失敗の一つ一つが成功に近づき、目標に向かって努力を続けることになります。子供たちが若いうちにこれらの教訓を学ぶと、記憶に残りやすく、大人になってからもキャリアにつなげていくことができます。
これらのツールをただ子供たちに投げつけるだけではありません。時間をかけて使い方を実演させてあげます。その後は、あなたから教わったことを試させてみましょう。不便だと思ったり、自分でやった方が早く、効率がよいと思っても、我慢をして子供にやらせる事が大事です。
食器を洗ってもまだ汚れている場合は、後でお子さんがいないときに洗い直してください。子供がタイヤ交換に時間をかけていたら、とにかく最後までやらせてあげてください。
自分が貢献することを許されていると感じた子どもたちは、大人になっても社会に貢献する自信と意欲を持つことができます。このような貢献を奨励し、支援し、正しい価値観と行動を形成することで成功する方法を教えれば、子供は将来自分の選んだキャリアでさらに前進することができます。
(翻訳・清水慧美)