12時間も海に取り残された男性がイルカの援助により救出
アイルランド沖で約12時間も行方不明になっていた男性がイルカの群れの援助を受け、奇跡的に救出されました。
総合メディアによると、北アイルランドのロンドンデリーに住む30歳の男性は、アイルランド南西部のカストレグレゴリー・ビーチからマックラグモア・ロックまでの8kmを泳ぐ予定でした。
しかし、予備道具などは何もなく、水着だけで海に飛び込み、半分まで来たところで冷たい海に取り残されてしまい、出発から12時間後に捜索隊によって発見されました。
RNLIのプレスリリースによると、8月22日の朝、浜辺で放置された衣類が発見された後、午前11時に捜索救助活動が開始されましたが、午後になっても捜索救助の手がかりが見つからず、一度中断していました。
その後アイルランド共和国の国家警察の要請により、午後6時から救命ボート2隻とヘリコプター1機で捜査が続行されました。幸いなことに、カストレグレゴリー・ビーチの沖合約4kmの地点でイルカの群れがまだ意識のある男性を取り囲んでいるのが発見され、すぐに船に引き上げられ、岸に戻って救急車での救助を待つことになりました。
新聞によると午後8時30分、イルカの群れの中に、人の頭が見えているのをを発見したとのことでした。
「今回の遭難者は非常に幸運だったと思います」。フェニットRNLIライフボートのオペレーションマネージャーであるジェラルド・オドネル氏は、「長く詳細な捜索の後、ライフボートのクルーは行方不明の男性を発見して感激しました」と述べています。
また、「この時期でも、海水はとても冷たいもので、救命ボートの乗船員が発見したときには、男性は岸から遠く離れており、体力も疲労していました」述べました。
RNLI救命艇のフィンバー・オコネル船長は、「非常に幸運だったことは間違いない。ウェットスーツなどを全く着ていなかった彼の状態に医者は大変驚いていました。あと30分遅かったら手遅れになっていた」と語りました。
また、オコネル氏は、イルカの群れが男性を囲んで群れをなして泳いでいるのを発見したが、「攻撃性は見られなかった。もしかしたらイルカは彼を囲んで守っていたのかもしれません」と述べました。
英国救命艇協会は、海で泳ぐことの危険性を警告し、泳ぎに行く人は必要な予防措置を取り、どこに行くのか、いつ戻るのかを他の人に知らせ、想定外を避けるよう呼びかけました。
(翻訳・清水慧美)