古代中国の名医「扁鵲」の神業(3)

死病の症状が出る前に齊の桓侯の死期を見極めた

中国医学で古くから伝わる言葉に「よい医師は未病を治す」という言葉があります。これを多くの人は「病気を予防する」と理解していますが、患者が病気を自覚して痛みを感じる前に、病気を事前に取り除くことができるという、深い意味があります。これは、普通の人では到達できない境地ですが、名医、扁鵲は成し遂げ、その事は彼が神医と呼ばれる所以となっています。

『史記』には、扁鵲は斉の国王である桓侯の病気を見抜き、3度にわたって助言した話が記されています。しかし、 残念なことに、桓侯は扁鵲の助言に耳を貸さず、病の症状が出た時には、手遅れになってしまいました。

ある時、扁鵲が斉の国を通りかかった時、斉の国王である桓侯が、扁鵲を客として迎えました。宮廷に入ると、扁鵲は「陛下は皮膚の表面に病気があり、治療しないと重症になります」と言いました。 桓侯は、「私は病気ではない」と不機嫌そうに言いました。 扁鵲が帰った後、 桓侯は周囲の者に「あの金目当ての医者は、病気ではないのに、私が病気だと言っている」と言いました。 彼は、扁鵲が言ったことを全く信じていませんでした。

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