河野太郎行政改革担当大臣は10日、自民党総裁選への出馬を正式に表明した(清雲/大紀元)

河野太郎氏、自身の業績をアピール 多国間枠組み構築に言及=総裁選出馬会見

河野太郎大臣は10日午後、都内の議員会館で自民党総裁選への出馬を正式に表明した。会見では政治に対する想いや自身の業績についてアピールし、具体的な政策はパンフレットへの記載にとどめた。また、中国共産党を名指しはしなかったものの、高まる脅威に対処することについて述べたうえで、多国間の枠組みを構築していく考えを示した。

河野氏は演説を開始するに際し、詰めかけた報道陣に写真撮影の時間を設けたあと、登壇した。初当選時より一貫して自民党に所属してきたことに触れ、「保守主義とは、度量の広い、中庸な、そして温かいものだと思っている」と自身の考えを述べた。

そのうえで、自身の業績として、ワクチン接種の推進と行政文書における「ハンコ文化」の廃止をアピールした。ハンコを無くすことがゴールではなく、あくまで行政改革の一歩であると強調した。テレワークを推進することで、東京の一極集中が軽減されるとも発言した。

拡張主義を推し進め、国内ではウイグル人やチベット人、法輪功学習者等に対する人権弾圧を行っている中国共産党との関係を問う大紀元記者の質問に対し、「価値観を共有している国々で一致して対応していく。一方的に現状を変更しようとする試みにはそれなりのコストが伴うことを分からせる必要がある」と述べたうえで、民主主義、人権、法の支配という共通の価値観を持つ国家と共に対抗する枠組みを作っていく考えを示した。

森友加計学院問題については「検察等が動いているので、(追加調査は)必要ないと思う」と回答した。

そのほかにも、子育て支援については、進学や費用等の様々な不安を受け止め、少子化問題に歯止めをかけたいと述べた。

未来につなげる投資にも言及。全国どこでもテレワークできるように、5Gのネットワークを敷き詰めていくとした。

(王文亮)

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