モデルナ社製のワクチンに混入した異物はステンレスであることが判明した。写真はモデルナ社製のワクチンのイメージ (Photo by HAZEM BADER/AFP via Getty Images)
モデルナ社製のワクチンに混入した異物はステンレスであることが判明した。写真はモデルナ社製のワクチンのイメージ (Photo by HAZEM BADER/AFP via Getty Images)

ワクチン混入の異物はステンレス片 死亡事例とは「現段階で関係なし」=共同声明

新型コロナウイルスワクチン混入していた異物について、厚生労働省は1日、製造機器のステンレス製の破片であったと発表した。ステンレスは医療用機器にも使用されており、筋肉内に注入された場合でも医療上のリスクが増大する可能性は低いとした。また、武田薬品工業モデルナ社は共同声明のなかで、再発防止策を講じるとともに、2人の男性の死亡事例と注射の因果関係は現時点で確認されていないと主張した。

関連報道:モデルナ製ワクチン接種の30代男性2人が死亡、基礎疾患なし 使用見合わせロットと同時期の産品

混入物は高品質ステンレススチール

厚生労働省は公式ホームページ上で調査結果を公開した。武田薬品工業はワクチンの製造元モデルナ社と、その欧州における委託生産拠点であるスペインの ROVI Pharma Industrial Services, S.A.(以下、「ROVI 社」)と共同で調査を行ったところ、異物はワクチンの製造ラインで混入した可能性があるとの結論に至った。

異物が混入する最も可能性が高いものとして、ワクチンにフタをつける過程の機器に取り付けられた「2つの金属部品の設置不具合による摩擦」を挙げた。

また、モデルナ社が委託した独立調査機関によると、ワクチンに混入した異物は316ステンレススチールであることが分かった。この種類のステンレススチールは「製造や食品加工の際に一般に使用」されているものであり、「ハイグレード(高品質)」なものであるという。

委託生産を行うROVI 社は共同声明のなかで、すべての製造ラインで目視による再確認を行うことや業務手順書の改善をする等の再発防止策を講じると発表した。

死亡事例との因果関係は確認できず

2人の健康な30代男性がモデルナ社製ワクチンを接種した後に死亡した事例も共同声明の中で取り上げられた。そこでは、2人の死亡とワクチン接種の因果関係は確認されておらず、「相互の関係なく偶発的に生じたもの」と考えられる、と記されていた。

また、「これらの死亡事例と今後、因果関係の有無に関する正式な調査を実施していくことが重要」との見解を示した。

(大紀元日本語編集部)

関連記事
レプリコンワクチン「コスタイベ筋注用」の販売元の製薬企業 MeijiMeiji Seika ファルマ株式会社が、同社の社員が同ワクチン販売について内部事情を告発したとする書籍について内容に相違点があると発表した。
バイデン政権が新型コロナウイルスワクチン関連の免責措置を2029年まで延長した。この決定は、ワクチン製造者や医療提供者を法的訴訟から保護する一方で、ワクチン被害者の救済をめぐる重大な議論を引き起こしている。
10月1日から新型コロナワクチンの定期接種が開始されたが、接種者数は低迷している。厚労相は供給不足と冬季の感染拡大の懸念を示し、接種を呼びかけた。ワクチンの安全性と健康被害への対応も課題として浮上している。
今、「私たちは売りたくない!  危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭(チームK 著:方丈社)」という一冊の本が話題となっている。来月はじまる定期接種に使用されるレプリコンワクチン「コスタイベ筋注用」の製造元の有志が執筆した。発売後、瞬く間に売れ、本の入手は困難となっている
3年前の2021年9月9日、バイデン政権は「連邦職員に対するコロナウイルスワクチン接種の義務化」に関する大統領 […]