8月24日、在ベトナム米国大使館は、ハノイで原因不明の健康事案が確認されたことを受け、シンガポールを訪問中だったハリス副大統領のベトナムへの出発時間が3時間遅延したと発表した。写真は同日、シンガポールからベトナムに向かうハリス副大統領(2021年 ロイター/Evelyn Hockstein)

米副大統領のベトナム訪問に遅れ、ハノイで「原因不明の健康事案」

[ハノイ 24日 ロイター] – 東南アジア歴訪中のハリス米副大統領が24日、ベトナムの首都ハノイに到着した。ハノイでハバナ症候群との関連が疑われる「原因不明の健康事案」が確認され、シンガポールの出発が3時間遅れていた。

米ホワイトハウスのサキ報道官によると、ハバナ症候群の症例がハリス氏の出発前にベトナムで報告されたが、確認されていないという。ハリス氏の出発前に安全性の確認が行われたという。

現地の米国大使館によると、副大統領府はハノイでの最近の「原因不明の健康事案(Anomalous health incident)」の報告について説明を受けた。

米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は7月、これまでに約200人の米当局者やその親族がハバナ症候群で体調を崩し、その中に約100人のCIA職員とその家族が含まれると述べた。

ハバナ症候群はめまい、耳鳴り、頭痛、記憶障害などの症状を伴い、2016年にキューバの米大使館で初めて報告された。

ハリス氏のベトナム到着が遅れる中、ベトナムのファム・ミン・チン首相は中国の駐ベトナム大使と会談。チン首相は大使に対し、ベトナムは特定の国と協調して他国に対抗することはないと述べた。同会談の予定は事前に公表されていなかった。

ハリス副大統領はシンガポールで行ったスピーチで、中国が南シナ海で「威圧」と「脅迫」を続けていると批判していた。

関連記事
米国政府が世界各国のLGBT関連運動に多額の資金提供をしていたことが、エポックタイムズの調査で明らかになった。その額は過去3年間で41億ドルに上る。
最近、バルト海にある二本の重要な海底ケーブルが損壊し、ドイツ、スウェーデン、フィンランド、リトアニアの四か国が […]
米国議会は中国の最恵国待遇の取り消しを提案。AI技術競争において優位を目指す「AIマンハッタン計画」も始動。中国経済への影響が注目される
トランプ次期大統領は緊急事態宣言を準備し、不法移民の強制送還計画を発表した。計画では特に中国籍の兵役年齢の男性を優先している
米司法省は最近、IR事業をめぐり日本の政府関係者に賄賂を渡すよう指示して、中国企業のCEOを海外腐敗行為防止法違反の容疑で起訴した。