8月14日(土)にハイチで発生したマグニチュード7.2の地震により、少なくとも724人が死亡、2,800人が負傷したことから、ハイチ政府は非常事態宣言を発表しました。
市民保護局によると、死者の多くはハイチ南部で発生しており、500人の死亡が確認されています。 この地震により、2,868棟の家屋が倒壊、5,410棟の家屋が損壊しました。
米国地質調査所(USGS)によると、現地時間の土曜日午前8時29分にマグニチュード7.2の巨大な地震が発生しました。 首都ポルトープランスの西125km(78マイル)、水深10,000mに位置していました。 その後も余震が続き、最大でマグニチュード5.2を記録しました。
救助隊が現地で被害状況を確認しています。 アメリカ赤十字社の広報担当、ケイティ・ウィルクス(Katie Wilkes)は、「住宅、道路、インフラに深刻な被害が出ている」と示しています。
ハイチのアリエル・ヘンリー(Ariel Henry)首相は、ハイチに非常事態を宣言しました。 緊急事態の期間は1ヶ月間です。
南部の都市ジェレミーにあるハイチの病院の管理者は、病院は沢山の患者に圧倒されており、政府からの通知は受け取っていないと述べました。
「どうしたらいいのかわからない。 たくさんの人が送られてきます。 物資が足りません。 今のところ何人いるか計算できませんが、救急隊は満員で、すでに中庭に(医療用の)テントを設置しなければなりませんでした」とサン・アントワンの病院の管理者がCNNに語りました。
ラテンアメリカのいくつかの国は、ハイチへの人道的支援を送る準備をしています。 チリのセバスチャン・ピニェラ大統領は、ハイチ当局と連絡を取り、現在、人道的支援の準備を進めているとツイートしました。
米国地質調査所は、犠牲者が多く「広範囲に及ぶ」災害と評価しています。 また、地質調査所では、経済的損失や死亡の可能性があるとして、レッドアラートを発令しています。
ジョー・バイデン大統領は、土曜日の朝にハイチを襲った壊滅的な地震を悲しんでいると、土曜日の声明で書きました。
「大切な人を亡くされた方、家や会社が破壊された方に、心より哀悼の意を表します。 私は米国の即時対応を許可し、米国国際開発庁(USAID)のサマンサ・パワー長官をこの取り組みを調整する米国の高官に任命しました」と述べています。
USAIDの人道支援局は、USAIDの災害専門家がハイチに滞在し、現地での被害やニーズを調査しているとツイートしました。
地震発生後、米国津波警報システムは津波警報を発令しましたが、直後に警報は解除されました。
ハイチ南西部のレカイでは、海岸沿いの町が一時的に浸水し、津波の恐れがあると地元の人が言っています。 しかし、その後、水が引いたように見えました。 ハイチのメディアは、沿岸部の人々が山間部に逃げ込んだと報じています。
来週初めにはトロピカル・ストーム・グレイス(Grace)がこの地域を襲うと予想されています。 来週月曜日から火曜日にかけて、熱帯性暴風と大雨により鉄砲水が発生する見込みです。
ハイチの最近の危機としては、COVID-19(中共ウイルス)パンデミック時の食糧難や、ジョヴェネル・モイーズ(Jovenel Moise)大統領の暗殺などがあります。
(翻訳 井田)
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