子犬の前で死んだふりをしているアヒルが、見事に子犬を騙す様子を撮影した短い動画がインターネット上で話題になった。 子犬が去ると、アヒルは慌てて逃げ出す様子まで撮られている。 「アヒルの演技力はアカデミー賞を受賞できるほどだ」と揶揄するネットユーザーさえもいた。
この15秒の映像は、最近Reddit(ウェブサイト)で「And the Academy Award goes to: Duck」というタイトルで話題になった。 このサイト自体は、遅くとも2018年にはインターネット上で公開されていた。
動画はこちら
映像には、白いラブラドールが芝生の上に立ち、その前にアヒルが横たわっていて、動かずに死んでいるように見える。
犬はしばらく待っていたが、アヒルは微動だにしない。 子犬は飽きてしまいその場を離れた。するとアヒルはその隙に飛び上がり、猛スピードで安全な場所に逃げていった。
この動画には多くのネットユーザーからコメントが寄せられた。
「笑ってしまう、これは普通のカモが行う戦略なのか? それとも、変なアヒルだったのか?」「このアヒルはアカデミー賞を受賞すべきだった」とのネットユーザーの反応は様々だ。
また、「ごく一般的な現象である。アヒルは捕食者から逃げるために、翼が折れたふりをして怪我をしたように羽ばたき、安全な距離になるとすぐに飛び去ってしまうほど賢いのだ」という見解を述べる人もいた。
2013年にナショナルジオグラフィックが発表した記事では、アヒルが死んだふりをすることが確認されている。
「アヒルの中には、死を目前にすると死んだふりをする種もある」と記事には書かれている。 これを「擬死」(tonic immobility)という。 科学者たちは、これが防衛メカニズムであると考えている。 しかし、残念ながら、あまり良い防衛手段ではないかもしれない。なぜなら、死んだフリは、結果的に食べられる確率が高いからだ。
また、「魚や蛇などの他の動物も、危険が迫ると死んだフリをすることがある」と記事に追記されている。
(翻訳者 田中広輝)
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