米軍は新しい乗物、統合軽戦術車両(Joint Light Tactical Vehicle = JLTV)を手に入れ、この数十年間の象徴的な乗り物だったハンヴィー(Humvee)が歴史の中に姿を消し始めた。
ハンヴィーは、AMゼネラル社ががアメリカ陸軍のために生産した四輪駆動車である。最初はソ連に対抗するヨーロッパの戦場に部隊を輸送するためだった。1991年、湾岸戦争を経て、その優れた操縦性、オフロード性能、信頼性、耐久性、そして様々な武器の搭載が可能なことで有名になった。
イラクとアフガニスタン戦争の時、ハンヴィーが疎外されたのは、米軍が路上の爆弾に耐えられる車両を好んだからだ。しかし、多くの軍事ファンにとってはハンヴィーが「キング・オブ・オフロード」であることに変わりはなかった。そして、米軍が何十年も愛用してきた高機動多用途装輪車両「ハンヴィー」は、年を重ねてきた。
CNBCは、「ハンヴィー」が戦場から撤退したことで、統合軽戦術車両( JLTV)が、米軍が好む次世代前線戦術車両に浮上したと伝えた。
米陸軍JLTVプロジェクトマネージャーのマイケル・スプラング(Michael Sprang)氏は、同メディアに宛てた電子メールの中で次のように述べている。「JLTVシリーズの車両は、地雷やIED(即製爆弾)からの防御力、以前のハンヴィーに比べて同等以上の機動性、より大きい積載容量の実現を目的としており、指揮官により改良された高性能で機動的な対策を提供する。この種の車両は現代の戦場において初めて作られた車両である」
この車両はオシュコシュ・ディフェンス(Oshkosh Defense)社が製造している。
ウィスコンシン州のマイク・ギャラガー(Mike Gallagher)議員はCNBCとのインタビューで、「JLTVは、イラクやアフガニスタンで重要な役割を果たしたMRAP(耐地雷・伏撃防護車両)の保護機能と、ハンヴィーの柔軟性を兼ね備えている」と述べた。
「このクルマに乗ったことがある。 サスペンションシステムがあれば、(運転中に)コーヒーを飲むことができる。大きな段差を乗り越える時もこぼさずに飲むことができる。 これは、陸軍と海兵隊の両方にとって重要な近代化の優先事項だ」
翻訳 源正悟
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