ポモルニク型エアクッション揚陸艦(PH1 Scott Allen, U.S. Navy/ウィキペディア)

中国、水陸両用作戦に民間フェリーを改造=米海軍研究者

米海軍大学(U.S. Naval War College)の研究者がこのほど発表した調査報告書は、中国当局は軍事行動の水陸両用作戦で使用するために民間フェリーを改造していると指摘した。これにより、中国当局が台湾を武力侵攻した場合、中国海軍の水陸両用攻撃能力が大幅に高められる可能性があるという。

米メディア「ディフェンス・ニュース(Defense News)」5日付によると、米海軍大学の中国海事研究所(China Maritime Studies Institute)の講師を務めるコナー・ケネディ(Conor Kennedy)氏は7月、シンクタンク、ジェームズタウン財団のウェブ誌「チャイナ・ブリーフ」で同報告書を発表した。

報告書によると、2019年以降、中国海運最大手、中国遠洋運輸(集団)公司(COSCO)が所有し運営している1万5560トンのRO-RO(Roll-on/Roll-off)フェリー、「棒棰島号」には、沖合で水陸両用装甲車を乗降できるように改造スロープが取りつけられている。これにより、中国の船は専用の港湾施設がなくても車両を乗降できることを意味する。

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