2018年にアラビア海で実施された英国軍との共同地雷対策演習時にソナー検出器を配備する米国海軍隊員等(ロイター)

軍事作戦において環境擁護に取り組む米国海軍

軍の活動が海洋種や生態系に影響を与え得ることを認識している米国海軍は、長年にわたり海洋資源の保護に取り組んできた。

米国海軍は国防訓練や実験を実施する前に、米国海洋漁業局(NMFS)や米国魚類野生生物局(FWS)といった規制機関から許可を取得しているだけでなく、環境法の遵守を確認し、海洋生物へ与え得る影響を極力削減することに努めている。

科学の進化や状況の変化を踏まえて科学界や学界と協力を図ることで、軍政策や慣習を継続的に見直して、実施する作戦により環境にもたらされるリスクの軽減に注力している米国海軍は、海洋哺乳類の研究に年間20億円(2,000万米ドル)超の資金を費やしており、過去10年間に同取り組みにかけた合計費用は300億円(3億米ドル)を超過している。

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