中国中部の河南省鄭州市で2021年7月20日、大雨の後、道路沿いの洪水の中をバンを押して進む人々(STR/AFP via Getty Images)

河南省鄭州市、豪雨で地下鉄に浸水 死者複数

中国河南省では20日、豪雨に見舞われた。省都の鄭州市で地下鉄が浸水し、乗客300人が車内に閉じ込められ、水位は胸の高さまで達したという。この雨ですでに12人が死亡したと新華社が報じた。

20日、複数の地下鉄駅が停電となり、ポンプによる排水の作業が中断した。午後6時からトンネルの中に停車した地下鉄五号線では、酸欠で意識不明になった乗客が相次いだ。午後9時になってようやく救出作業が始まった。妻を助けるために現場に駆けつけた男性は「目の前で亡くなった方がいる」と中国メディア・南方週末に話した。

インターネット上に掲載された動画では、駅ホームで乗客数人が意識のない状態で横たわっている。

市民の李さんは大紀元に「市内のあちこちで車が流されている。たくさんの人が死亡した」と被害が深刻であることを話した。

鄭州大学第一付属病院も同日、浸水被害に遭い、断水・停電が続いている。当時、外来棟に患者1万人が立ち往生していたという。

同市内では17日から強い雨が降り、20日までに年間降水量の640mmを超える降水があった。主要河川の堤防が決壊したほか、十数都市で道路が冠水。数百万人の生活に影響が出ている。

同省鞏義市でもここ数日、強い雨が降り、同市気象局の局長が20日午前、水に流され、午後になって救助された。電力系統と通信システムがダウンしたため、気象情報の更新を中断した。

(翻訳編集・李沐恩)

関連記事
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]
上川陽子外務大臣は、パナマ在留邦人及び進出日系企業関係者と昼食会を実施した。日・パナマ間の経済分野における協力の可能性や課題、教育などについて、意見交換を行った。
2月23日午後、上川陽子外務大臣はパナマ運河視察を行った。日本が主要利用国であるパナマ運河の安全かつ安定的な利用環境確保に向けた連携を維持すると表明