<写真>嵐山の鵜飼始まる
京都の嵐山で、伝統漁法「鵜飼」が7月1日から始まった。丹波高地を水源とする大堰川で、毎夏行われる。鵜匠が、飼い慣らした数羽の鵜をのせて、巧みに操る。
鵜匠は装束をまとい、頭には烏帽子(えぼし)、胴回りには腰蓑をつける。船頭は竹竿一本で木船を操作する。船のへさきには、かがり火が焚かれる。炎は照明のほか、アユの動きを活発にさせ、鵜に捕まえやすくする役割もあるとされる。鵜は魚を飲み込まないように、のど輪をつけている。
鵜飼の歴史は古く、720年に完成した『日本書紀』にも記載がある。また、嵐山の鵜飼は平安時代に宮廷鵜飼が行われ、貴族は船遊びを楽しんだという。
嵐山では、鵜飼は夏の風物詩となっている。
中共ウイルス感染症の流行により、日本各地の観光地は引き続き集客の難しい状況にある。観光庁が6月30日に発表した日本全国の4月の延べ宿泊者数(全体)は、2244万人泊。パンデミック以前の2019年同月比では半分に満たないマイナス55.7%だった。
(大紀元日本語ウェブ)
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