【歌の手帳】音もせで
音もせで思ひに燃ゆる螢(ほたる)こそ鳴く虫よりもあはれなりけれ(後拾遺集)
歌意「音をたてて鳴くこともせず、その胸に秘めた恋の火にじっと耐えている螢よ。その姿は、鳴く虫よりもあわれをさそって、私にはいとおしく思われるよ」。
源重之(みなもとのしげゆき)の作。平安時代中期の歌人で、生没年など人物の詳細は分かりませんが、『小倉百人一首』の一首「風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけてものを思ふころかな」の作者として知られています。
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