6月28日、 北朝鮮の金正恩総書記(写真)の体重減少を心配する住民の声を伝えた国営メディアの異例な姿勢の背景には、正恩氏の健康状態に関する憶測を防ぐとともに、食糧難にあって国民と犠牲を分かち合う最高指導者の姿を演出する北朝鮮指導部の意図があるのではないか――。専門家はこうした見方をしている。KRTが16日に放映いた映像より(2021年 ロイター)

アングル:「やつれた」金正恩氏、食糧難に耐える指導者演出か

[ソウル 28日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩総書記の体重減少を心配する住民の声を伝えた国営メディアの異例な姿勢の背景には、正恩氏の健康状態に関する憶測を防ぐとともに、食糧難にあって国民と犠牲を分かち合う最高指導者の姿を演出する北朝鮮指導部の意図があるのではないか――。専門家はこうした見方をしている。

北朝鮮の朝鮮中央テレビは25日、正恩氏の「おやつれになった」様子を見て誰もが心を痛めたとする首都・平壌の住民のインタビューを放送した。インタビューを受けた住民の素性は不明。国営メディアは当局の厳しい統制下にある。

ほぼ1カ月間、公的な場に姿を見せていなかった正恩氏は6月初旬に国営メディアに再び現れたが、その際に同氏の腕時計が、明らかに細くなった手首に、以前よりもしっかりと留められているようだと専門家は指摘。北朝鮮で圧倒的な権限を持つ正恩氏の健康状態を巡る憶測が広まった。

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