拾われてきた痩せ犬が、自閉症であった8歳の息子の心を開き、かけがえのない「家族」になりました。(写真は本文とは関係ありません)(Pixta)

拾われてきた犬が、自閉症児の心のドアを開いた

あれは、もう8年前のことです。

我が家に新しい「家族」が増えました。イカナという名前の雌犬です。今日はそのイカナと、私の息子ジョニーとの心温まる物語を、お話させていただきます。

2012年9月15日、米ジョージア州デカルブ郡の動物愛護団体が、道端で死にかけていた犬を見つけました。痩せて骨と皮ばかりで、まさに瀕死の状態です。それでも、まだ微かに息があるということで、発見者は犬を獣医さんのところへ連れていきました。

獣医の先生は、この犬はまだ4カ月くらいの幼犬だが、生まれてからずっと檻のなかに閉じ込められていたらしいと述べた上で、「その間、ろくな食物は与えられていなかっただろう」と、犬が受けてきた扱いのひどさを想像したそうです。

それはイカナが我が家に来る前の話ですが、幸いイカナは命を取り留め、回復に向かい始めました。その姿がフェイスブックなどで紹介されると、多くの人々の感動を呼び、イカナの治療と飼育のために、世界各地から寄付金が寄せられるようになりました。

それから人の紹介を経て2013年3月25日、イカナは、ジョージア州のリンダ・ヒッキー(つまり私)の家へ、正式な「養女」として来ることになったのです。

▶ 続きを読む
関連記事
同じ家族でも異なる自閉症の姿――鍵は2つの遺伝的要因にあった。最新研究が示す遺伝の仕組みと、重度自閉症に希望をもたらす治療の可能性を丁寧に解説する注目記事。
いま、「成人」という言葉は、主に「年齢」を表すものとして使われています。「何歳からが大人か」という数字の話はよ […]
睡眠は「良い・悪い」だけでは測れない。研究が明かす5つの睡眠パターンと脳への影響を解説。自分の眠りの癖を知り、心と体を整えるヒントが見えてくる注目記事。
もう2026年?もう1週間たったのに、年が始まった気がしない。同じ感覚の人、きっと多い。無理に切り替えなくていい。焦らなくていい年明けの話。
ココアは甘いご褒美だけではありません。最新研究が示す抗炎症作用と心臓への恩恵を、専門家の助言とともに解説。効果を引き出す「賢い摂り方」が分かる一編です。