2020年6月、実効支配線でインド軍と中国人民解放軍の致命的な衝突が発生した数日後に中印国境付近を移動するインド軍護衛隊(Getty Images)

印中ヒマラヤ係争地、中国軍は実弾演習 道路や集落の建設も 

インド軍と中国人民解放軍(PLA)による激しい国境紛争が発生してから1年が経過したが、中国人民解放軍の活動が拡大していることで、軍隊撤去と緊張緩和に向けた交渉が頓挫の危機に曝されている。

インド当局の発表によると、ヒマラヤ地域の係争地の平和と安定が確保できなければ中印関係が「岐路に立たされる」ことになる。 インド軍幹部等が発言したところでは、世界最大級の人口を要する中印を隔てる3,400キロの実効支配線(LAC)付近に中国人民解放軍は今も軍隊、戦車、装備の配備を続けている。

ヒンドゥスタン・タイムズ(Hindustan Times)紙の報道報では、インド陸軍のマノジ・ムクンド・ナラベーン(Manoj Mukund Naravane)参謀本部長は2021年5月下旬にこうした中国部隊は「緊急通知」に応じて動けるように配置されていると説明している。

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