《夢渓筆談》 済水と阿膠

今の人々は現代科学が発達したものとみなしています。古代人がどれくらいの文化程度だったのかなど想像もできません。宋朝の沈括が著した『夢渓筆談』の中に記載されている宋朝の時代以前の天文学、数学、物理学、地理学、地質学、気象学、生物学、医薬学、考古、言語、史学、文学、音楽、絵画及び財政、経済などの発見と成果を見ると、そうではありません。《夢渓筆談》を紹介することを通して、中国古代科学の成功を皆さんと共有したいと思います。

阿膠と人参、鹿茸は漢方では「三宝」と呼ばれています。《中薬大辞典》によると、阿膠は補血、滋陰と潤燥などの効果の薬として、阿井の聖水は重要な成分です。阿井水は阿膠を作るのに重要な作用があると言われています。

《夢渓筆談》で今の済水の流れるところについて言及しています。東阿県の城下の阿井に流れています、阿井水は済水の潜流です。他の歴史的記録で、水の色はコバルトブルーだったと言われています。阿井の水はカルシウム、カリウム、ナトリウムなどのミネラルの含有量は極めて豊富で、一担ぎの水は普通の川や井戸水より300グラムぐらい重かったようです。

《夢渓筆談》では阿井水が汚い水を清めることができるという話も載っています。服用すると、しゃっくりしにくい、痰を溶かし、吐止めの作用がある、阿井戸水の中にはミネラルが豊富に含まれているので、病症を治療することができるようです。

(翻訳・溝部 東)

関連記事
日本でも人気の中華料理・刀削面はもともと山西省の一般家庭の主食でした。太くもちもちの面にパンチの効いたつけ汁を絡めて食べるのも最高ですが、料理人の手慣れた包丁さばきを鑑賞することもこの料理ならではの醍醐味と言えるでしょう。実は刀削面の調理法は歴史と深い関わりがあり、知られざる誕生秘話がそこにはあります。
ほうれん草は栄養満点のスーパーフード。目の健康や心臓病予防、がん対策、さらにはダイエットや肌のアンチエイジングにも効果が期待できます!食卓に取り入れて、健康的な毎日を目指しませんか?
中国には、「一日の始まりに必要な7つのものがあり、それは、薪、米、油、塩、たれ、酢、お茶である」ということわざがあります。お茶は中国の文化の一部としてなくてはならないもので、客人にふるまったり、食後にたしなんだり、その長い歴史の中で育まれてきました。
世界中の美しいカフェ10選を巡る旅へ。歴史と芸術、文化が交錯する特別な空間で、至福の一杯を味わいませんか?
吉祥寺マルイにて、台湾が誇る漢方食材や東洋の叡智を感じられる商品を販売します。さらに、台湾ならではの味を楽しめ […]