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【医学古今】

漢方と美容

漢方美容法は、顔の症状以外に内臓機能を確認したうえで行えば、より効果が得られやすくなります。同じ症状であっても、臓腑機能の状況が違えば、異なる治療をする場合もあります。顔の皮膚の状態には五臓六腑が関与していますが、顔色や皮膚のトラブルに密接に関連するのは肝、肺、脾(胃腸系を含む)でしょう。参考までに、いくつかの実行しやすい美容処方をご紹介します。

1、葉のお茶

桑葉(そうよう)は肺と肝に作用して疏風清熱と清肝明目の効能があり、風熱の感冒による発熱、咳嗽、咽喉腫痛、頭痛、肝経実熱による目赤、眼の腫脹、疼痛、多涙によく使用されます。桑葉はまた良好な美容効果もあり、特にニキビやシミに対して良い効果があります。

使用法は、新鮮な桑葉50g(乾燥した葉であれば10g)を500mlの水に入れて沸騰してから1分間煎じた後、漉してお茶の代わりに飲みます。15日~30日間続ければ効果が出ます。

2、バラの花のお茶

バラの花は肝と脾に作用し、気鬱や瘀血を治療する効能があり、気分の憂鬱や月経不順、便通不良、皮膚乾燥、目の周りのクマやシミなどに使用します。単独でも良いし、桑葉と一緒に使用しても良いです。使用量は、乾燥したものであれば、毎日3~5gです。ただし、活血の作用があるので、妊婦に使うのは控えたほうが良いでしょう。

3、銀杏

銀杏(ぎんきょう)は肺に作用し、除湿と収渋の効能があり、喘息やおりものなどに使用されます。美容に使う場合、銀杏の実を細かく潰して顔に塗れば美白の効果があります。

(漢方医師・甄 立学)

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