米ホワイトハウスのカート・キャンベル国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官(KAZUHIRO NOGI/AFP via Getty Images)

米バイデン政権、曖昧な対中政策を大転換か 専門家「国際社会全体が中国との関係を見直している」

米ホワイトハウスのカート・キャンベル国家安全保障会議(NSC)インド太平洋調整官は5月26日、米国の対中関与政策(Engagement Policy)は終わったと発言した。米国の中国語雑誌「北京之春」の陳維健・編集長は、キャンベル氏の発言は国際社会全体が今、対中姿勢を見つめ直していることを反映したとの見解を示した。

キャンベル氏は米スタンフォード大学のイベントに出席した際、米中両国の「関与と呼ばれていた時代は終わった」と述べ、米政府の現在の対中政策の核心は「競争」とした。

中国外務省の趙立堅報道官は27日、キャンベル氏の発言について「『競争』を使って、米中関係を定義し、または主導するのは完全に間違っている」と反発した。趙氏は「協力し合う関係は米中にとって国益になるが、争い合うことで双方とも損失を被るだろう」と強調した。

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