中国ロケットの制御不能 「責任基準」満たさない姿勢が浮き彫り

中国が打ち上げた大型ロケットが制御不能状態に陥りその残骸が地上に落下した事態は、中国が国際的な安全基準を無視している証であるとして科学者や宇宙関連諸機関からの批判が高まっている。しかも同国はわずか約1年にもロケットで同様の落下事件を引き起こして世間を騒がせた前科がある。

現在中国が開発中の宇宙ステーションのコアモジュールを搭載した全長約60メートルの無人ロケット「長征5号B(Long March 5B)」は、海南省の発射場から打ち上げられた10日後の2021年5月9日にその残骸がモルディブの北のインド洋に落下した。専門家等の発言によると中国国家航天局(CNSA)は残骸が大気圏に再突入する直前まで落下予測や軌道投影データを発表しなかった。他の宇宙開発国なら通常はこうした発表は数日前までに行うものである。

オーストラリア・シドニーのマッコーリー大学・天体物理学部の教授を務めるリチャード・デ・グリジス(Richard de Grijs)博士はロイター通信に対して、「そのため外国の関連機関は長征5号Bから分離された大重量のコアステージを追跡して、必死に地球上の最終落下地点を予測しなければならなかった」とし、「この事態により、落下被害を受け得る範囲に含まれる多くの諸国で不安が掻き立てられた」と述べている。

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