( プラナ / PIXTA)

目が離せない乳幼児 子育ての7つのヒント

赤ちゃんが言葉を覚え、よちよち歩きを始める頃は、親は慌ただしいと感じる時期です。このとき、赤ちゃんは自分で立ち上がり、行動しようと努力しますが、親とのコミュニケーションがうまくとれないというジレンマに直面します。問題は、子供がまだ幼いこと、自制力が弱いこと、理性的な思考ができないことでしょう。

お風呂に入れようとするたびに、大声で泣いたり、「イヤイヤ期」と呼ばれるように、どんな質問にも「いや!」としか答えなかったりします。親はどのように子供を助け、促していけばいいのでしょうか? Webmd.comでは、幼児に話を聞いてもらうための7つのコツを紹介しています。

 

親の言動が一致している

親の言動に一貫性を持たせることが大切です。そうすれば、子供は安心して、困難な状況に陥っても、親の次の行動がわかっているので、落ち着いて行動することができます。

ですから、お昼寝の時間、食事の時間、睡眠の時間、そしてもちろん遊びの時間など、子供の1日のスケジュールをできるだけ一定にしてあげてください。

スケジュールを変更しなければならない場合は、「今夜はおばちゃんが子供のお世話をするために家に来るから、パパとママはしばらく出かけているよ」などと、あらかじめ子供に伝えておくといいでしょう。子供が泣かないようにしましょう。

行動の前後が一致していることは、子どもを育てる行為にも表れていて、子どもが他の子どもを殴ったとき、親は最初だけでなく、その後も同じ行為を同じようにしなければなりません。

 

緊張した雰囲気を避ける

子供が泣くのは、お腹が空いたとき、眠たいとき、新しい環境にいるときなどが多いのですが、事前に計画を立てておくことで、落ち着かせることができます。 例えば、子供が寝たがっている場合は、スーパーには行かないようにしましょう。

休憩、睡眠、食事の時間は、できるだけ子供を外に連れて行かないようにしましょう。どうしても外出しなければならない場合は、子供がお腹を空かないように何か食べ物を持っていくとよいです。 外食や買い物をする際にも、長蛇の列ができているレストランや、レジに長い列ができているようなお店は避けましょう。あわてて子供と泣きそうにならないように、事前にすべての計画を立てておきましょう。

アラームをセットして「5分後にお風呂に入る」「5分後に服を着る」と言って、緑と青のどちらを着るかを選ばせるなど、子供と一緒に時間ゲームをすることもよいでしょう。

 

子供の立場に立ってみる

子どもは大人ではありません。ですから私たちが当たり前だと思っていることを知らないことが多く、たとえば「ルールの守ること」や「どう行動すべきか」を知らないのです。子供の立場に立って考えてあげれば、親も子供も穏やかな心理状態を保つことができます。

例えば、ママは「あなたがチャイルドシートに座るのを嫌がっていることを知っているけど、その方が安全だからそうしなくちゃいけないのよ」と言うこともできるでしょう。 こう言った表現を使う親は、おだてているのではなく、子供の立場に立って感じたことを言うのです。 親は子供を尊重した基準を設定しなければなりません。人生には様々なルールや挫折があることを子供に教える良い機会になります。

選択させることは、子どもを尊重し、子どもの気持ちを認めてあげることでもあります。出かける前に「車に本を持っていく?」とか、「お気に入りのクッキーを持ってきてくれる?」とか、このような育て方をすることで、子どもたちも状況をコントロールしていると感じることができるでしょう。

 

子供の注意をそらす方法を練習する

レストランの壁にボールを投げないように注意しても、全然聞かないような時は、注意をそらしてしまいましょう。そうすればボールを投げ続けるのを止めやすくなります。たとえば、大好きな本を見せたり、ボール遊びに連れていったりするのもよいでしょう。

心理学教授レックス‧フォアハンド(Rex Forehand)は、親は子どもがよい行動をする環境を積極的につくるべきだと指摘しています。子どもが間違ったことをしたら、叱るのではなく、注意をそらすような別のことを見つけるか、別の部屋に連れていって気分を変えさせましょう。

 

上手に閉じ込めてみる

「閉じ込める」ことは子どもを育てる方法の一つですが、子供にとってはベストな方法ではないかもしれません。子供を一時的に閉め切ることで良くない事をしたことを知らせることができます。

一時的に閉じこめる場合でも時間はそんなに長くせず、せいぜい1 〜2分程度です。ラーナーさんはこのような子供を一時的に隔離する場所はできるだけ安全な「居心地の良いコーナー」で、子供の落ち着かせて、注意力を分散させたり刺激したりしないようにアドバイスしています。

親は子供の悪い行働を正す一方で、時間をかけて子供に良いルールを勧める必要があります。親が子供のいい行動をほめないと、子供はいたずらをして注意を引こうとします。良いことをしてほめられると、良い行動を繰り返すようになります。

 

冷静に対処する

人前で子供が泣いたり大騒ぎしたりして止められないときは、落ち着いて着実に行動することが大切です。 ラーナーさんが言うところの「ステップフォード・ワイフ・アプローチ」とは、泣いたり騒いだりしているのを完全に無視することで、子供は泣いても効果がないことに気づくと、やがて疲れていたずらをやめてしまうのです。

親は子供の無意味な行動に限界を感じることがありますが、専門家は、よちよち歩きの幼児のしつけには気をそらすことと短い休憩が最も効果的であるため、叩かないようにとアドバイスしています。

 

譲歩のタイミングを知る

子供には、「食べたい」「自分で歯を磨きたい」「おもちゃの車に乗りたい」など、妥協できないことがあります。

親は、譲るべき時と主張すべき時を知る必要があります。 もし子供が何かをやりたがったら、別の服が似合うと言ったり、別の絵本を読んだりして、少しずつ気をそらすことができます。

完璧な親というものは存在しませんが、良い親になるように努力しなければなりません。 確かなことは、親が積極的に良い行動を育む環境を作り、一貫した子育てをしていれば、子供の人格形成や行動は好循環になるでしょう。

(文・李偉 翻訳・源正悟)

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