王安石、将棋を通じて人を知る
北宋の政治家である王安石の趣味は将棋です。宰相を務めていたころ、将棋の得意な人たちを家に招き、公務を終えた後、よく将棋をしていました。王安石は自分に勝った人には賞金として10両の銀を与えました。
ある日、王安石が庭である人と将棋をしていました。激しい戦いの真っ只中、部下から至急見てほしい書類を持ってきて王安石に渡しました。将棋の相手は王安石が書類に没頭しているのを見て、秘かに駒を動かしました。ばれないと思っていましたが、実は、全て王安石に気づかれていたのです。仕事を終えた王安石は何も言わず引き続き将棋に戻りました。結局、相手が勝ちました。その将棋相手は自分の部屋に戻り、王安石からの賞金を楽しみに待っていました。翌日、王安石は使いの者をその将棋相手のところに行かせ、賞金と物品を渡すのと同時に、自分の家から去り、他の人を当たるよう伝えました。
その後、王安石は自分の息子を呼んでその日の将棋をしていた時のことを話しました。「あの人が秘かに駒を動かしたため、私を負かした。負けたことは別に大したことではないが、しかし、勝つために他人の隙を付け込んで駒を動かしてはならない。これは卑劣な手段だ。このことから、その人の品格があまりにも低いことが分かる。そういう人とは深く接してはならない」と王安石が息子に教えました。
関連記事
「いい塩梅」の語源は、文字どおり塩と梅。梅を漬けると生まれる梅酢と塩の加減から生まれた言葉は、やがて人間関係や国を治める知恵を表す言葉へと広がっていきました。
寛大な人は特別な性格だからではなく、周囲の人の気持ちや変化に気づく力が高いのかもしれません。研究が示す「寛大さを育てる方法」を紹介します。
慢性炎症は、老化や糖尿病、認知症など多くの病気の背景にあると考えられています。専門家が、免疫バランスと腸内環境の関係、そして健康寿命を延ばすために今日からできる習慣をわかりやすく解説します。
肩や首の痛みの原因と対処法を、リハビリ専門医が解説。正しい座り方・枕の選び方・毎日できる3つのストレッチで、慢性化する前にセルフケアを始めましょう
30代、40代のビタミンD不足が、将来の脳の健康に影響するかもしれません。最新研究では、認知症の症状が現れる何年も前から脳に変化が起きる可能性が示されました。今からできる対策をわかりやすく紹介します。