台湾、欧米で「中国語センター」設置を推進 孔子学院への対抗策

台湾の僑務委員会は19日、「海外における中国語教育の推進」をテーマにしたオンラインセミナーを開催し、欧米に「台湾中国語学習センター」を設置することを明らかにした。近年、中国政府が世界各国で開設している、中国語教育機関・孔子学院は、共産党政権プロパガンダの一環と問題視され、台湾政府が主導する中国語を学習するセンターの展開は孔子学院への対抗策とみられる。

「僑務委員会(OCAC)」とは、海外に居住している華僑や中国人などの在外同胞に関わる業務を所管する行政院(内閣)の直属機関である。

同学習センター立ち上げの背景には孔子学院の存在があった。僑務委員会の童振源委員長は会議で「中国は近年、世界中で孔子学院を設立して、イデオロギーを広め学問の自由を妨害している。国際社会から閉鎖を求める声が絶えない」と指摘した。

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