【医学古今】
リウマチと湿邪
現代医学では、リウマチは自己免疫性疾患の一つで、今でも原因が分かっていません。自分の体を守るはずの抗体がなぜ自分の細胞を攻撃するのでしょうか。
一方、漢方医学の診方では、リウマチは湿邪に強く関与していると考えられています。古代の医学にリウマチという病名はありませんが、リウマチと似た症状の病気を痺証(ひしょう)と言います。痺証を起こす原因は湿邪の他に寒邪、風邪、熱邪に関わる場合もあります。多くの場合は複数の邪気が混合して病状を起こします。その場合、風邪が強ければ、痛む場所が日によって変わるため、「行痺」と言います。湿邪が強ければ、身体の重だるさを強く感じるため、「重痺」と言います。寒邪が強ければ、痛みを強く感じるため、「痛痺」と言います。熱邪が強ければ、痛むところは赤くて熱感を感じるので、「熱痺」と言います。
治療する場合、各邪気の強さを配慮して漢方薬や鍼灸などの治療法を選択します。現在、保険治療適応処方の中で、薏苡仁湯、大防風湯、桂枝加朮附湯、麻杏薏甘湯、疎経活血湯、桂芍知母湯、真武湯、二朮湯、五積散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などの処方を病症と体質に合わせて選択して使うことができます。
関連記事
子どもの何気ない毎日が、将来の「懐かしい記憶」になっていくとしたら?親との会話や遊び、季節の行事など、今は当たり前の時間が大人になった子どもの心に残る理由とは。愛情と記憶の深い関係を見つめます。
砂糖代替品キシリトールの血中濃度が高い人で、心筋梗塞や脳卒中リスク上昇との関連が示されました
膝が痛いのに、反対側の肘を押す? 中医学のツボ、運動、温め方、食事から、膝の痛みを全身で見直します
掃除機の音に怯え、震えてしまう子犬。ネット上で見かける「掃除機を大声で叱りつける」といった間違った対処法は、実は恐怖心を煽るだけだった?犬の優れた聴覚や感覚過負荷のメカニズムを解説し、愛犬と掃除機のあいだに良い印象を育む段階的な慣らし方を専門家が紹介します。
いお茶やコーヒーをそのまま飲む習慣に注意。非常に熱い飲み物とがんリスクとの関連を研究が示しました