【医学古今】
ヘルペスにお灸
単純性ヘルペス、俗に言う「熱のはな」はウイルス感染症ですから、抗生物質を使って治療します。しかし、お灸治療でも非常に早く効果を得られます。
20代の男性は右鼻孔の下にヘルペスができて、局部が腫れ上がり、痛くて、かなり広がりそうな勢いに見えました。発疹の部位と形及び舌と脈の様子から診れば、この方の体質パターンは肺経風熱と水湿鬱毒だと判断できました。そこで、私は風門、肺兪、三焦兪、身柱に各3荘ずつ透熱灸を行いました。お灸が終わると、痛みが多少緩和され、その後発疹の広がりもありませんでした。翌日、もう一回同じお灸を施したら、発疹が次第に枯れて、間もなく良くなりました。
風門と肺兪は肺経の風熱邪気を取り除き、三焦兪は水湿鬱毒を追い払う効果があり、身柱は古来の経験に基づいての取穴法でした。発疹の部位や体質のパターンが違えば、取穴も違います。常に体質を意識して治療を施すことが、漢方医学の特徴の一つです。
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