2015年10月13日、ネバダ州ラスベガスで行われた民主党の大統領候補討論会で映し出されたCNNのロゴ(Alex Wong/Getty Images)

CNNスタッフ、「プロパガンダでトランプを追い出した」と漏らす=おとり捜査

CNNのスタッフに対して行われたおとり捜査で、同社が昨年の大統領選挙期間中に、バイデン氏を有利にするコンテンツを制作したという発言が隠しカメラでとらえられた。

おとり捜査は調査報道の非営利団体プロジェクト・ベリタスによって行われ、全部で3つある動画のうち、1つ目が13日に公開された。

動画に登場するのは、CNNのテクニカルディレクターであるチャーリー・チェスター氏。プロジェクト・ベリタスのおとり捜査員が1カ月間に何度もTinder(マッチングアプリ)で偽装デートを設定し、チェスター氏と接触した。彼は、もしCNNの「プロパガンダ」がなかったら、トランプ氏は大統領選挙に勝っていただろうと示唆した。

「見てください。私たちはトランプを追い出しました」とチェスター氏は話した。「これは100%確かです。CNNがなかったら、トランプが選挙に勝っていたかもしれないと、私は100%信じています」

偽装デートで看護師のふりをしたおとり捜査員に対して、彼は自分がCNNに入社したのは「それに貢献したかった」からだと語った。

「我々の目的はトランプを追い出すことでした。言うまでもなく、そういうことでした」

チェスター氏は、CNNが2020年の大統領選でトランプ氏を打ち負かすための「プロパガンダ」を制作したと話した。例えば、「私たちは何も知らない」にも関わらず、トランプ氏の健康を疑問視する「物語を作った」ことだ。

「トランプの手が震えているようなシーンがありました。私たちは多くの医療関係者を集め、『トランプは神経の損傷を受け、体がダメになっていて、大統領の任務を遂行できない』といったストーリーを語らせ、それはすべて憶測でした」と彼は言った。「私たちは自分が全く理解していないストーリーを作っていました」 

おとり捜査員が、CNNが選挙期間中にバイデン氏の健康に懸念を抱いていたかどうか尋ねると、チェスター氏は、CNNがしばしばバイデン氏がジョギングをしたり、パイロット用のサングラスをかけたりしている映像を流し、「彼を若い老人として描き」、「健康」であるように見せたと語った。

CNNは、バイデン氏がエアー・フォース・ワンの階段を上る途中で転倒した事件を「大きな物語」として報道しなかった。

「そういうニュースは短く報道します」とチェスター氏は答えた。

CNNにコメントを求めたが、回答は得られていない。

プロジェクト・ベリタスは2019年10月にもCNNに対しておとり捜査を行っている。この捜査では、CNNの報道の多くは左寄りのバイアスで、絶えずトランプ氏に焦点を当てていたと同社スタッフが述べた。

チェスター氏などのスタッフは、CNNの問題は主にトップの経営陣、特に社長のジェフ・ザッカー氏が原因だとした。

プロジェクト・ベリタスが公開した別の動画の中で、CNNのスタッフはザッカー社長が「トランプに対する個人的な恨みを持っている」と語った。その原因の一部は、トランプ氏がザッカー氏と一緒にリアリティTV番組『アプレンティス』を制作していた時に遡るという。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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