≪医山夜話≫ (48)
舌を診る
舌診(舌を診る)は漢方医が患者の病状を診断する時によく使う方法です。全身の病状が明らかでない時でも、舌にはすでにある程度の症状が表れるからです。
一般的に内傷の患者の場合、陰気が不足すると、舌が小さくなり、赤みを帯びて唾液が少なくなります。陽気が不足すると、舌が少し大きく白っぽくなり、舌苔が薄く潤ってきます。陰気が欠けている場合は、舌の色が白く、微かに青くなったり、黒っぽくなったりし、舌苔は薄く潤います。臨床で最もよく見られるのは、消化不良あるいは風邪をひいた患者で、舌苔が黄色くなっています。これは、体内に熱がこもっていることが原因で、また舌苔が厚いのは消化不良の特徴です。健康な人と病人の舌苔は、違う様相を示します。
ある日、若い男性が診療所にやってきました。彼は胃腸の調子が悪く、食欲もなく下痢をすると訴えました。病院の検査では何の異常も見つからず、漢方医療を勧められたといいます。彼の舌を診ると、色や厚さ、表面の舌苔は正常で健康的でした。
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