暴徒による襲撃の様子。画面中央部の赤い帽子をかぶった男が大きなハンマーを手にしているのが分かる(大紀元)
【香港大紀元襲撃事件】

香港大紀元襲撃に著名漫画家がコメント 日本ウイグル協会理事も懸念を表明

香港大紀元の印刷工場が暴徒によって襲撃された事件を受けて、中国の人権問題を取り上げる書籍の作者で漫画家の清水ともみ氏からコメントが寄せられた。また、日本ウイグル協会の理事を務めるグリスタン・エズズ氏は大紀元の取材に対し、「襲撃事件は香港人の知る権利に対する冒とく」と述べた。

清水ともみ氏

書籍『命がけの証言』や『私の身に起きたこと とあるウイグル人女性の証言』の作者で漫画家の清水ともみ氏は、香港大紀元襲撃事件についてコメントを寄せた。以下がその全文である。


度重なる襲撃や放火にも犯人を突き止められない香港警察に、

その中身の変貌ぶりを改めて感じる。

襲撃者、または襲撃を指示した者にとって

大紀元の記事はよほど都合が悪いのだろうか。

彼らが「読まれては困る」と全力で叫んでいるのが、この一連の印刷所襲撃だと考える。

暴力によってペンを折る行為は、

正義においては負けを認めるのと同じである。

いかなる理不尽な暴力にも屈しない大紀元の姿勢を支持します。

清水ともみ


日本ウイグル協会理事「知る権利に対する冒とく」

日本ウイグル協会のグリスタン・エズズ理事は、香港大紀元に対する襲撃は、香港市民の権利に対する冒とくであると厳しく糾弾した。

「一般市民だったらわざわざ印刷工場に入って壊したりしない」とエズズ氏。「大紀元は香港で真実を伝えている。中国共産党がどのように香港の市民をだまし、香港市民にはどのような未来が待っているかを大胆に伝えた結果、中国共産党の攻撃する対象となったのも事実」。

発言するグリスタンエズズ氏。3月31日、衆議院議員会館にて撮影(王文亮/大紀元)

「機械を壊して、印刷物を作れないようにしてしまうということは、香港市民の真実を伝える権利を奪うことにつながる。間違いなく中共だろうと思う。こういう手段で香港市民が真実、中国が香港でやっていることの本質を香港市民に知らせない、そういう機会を与えないための行動だ」。

エズズ氏は次のように締めくくった。「(香港大紀元に対する襲撃は)香港市民の知る権利を妨害することになるし、明らかな犯罪行為である。香港市民の知る権利に対する冒とくだ」。

(王文亮)

関連記事
米紙エポックタイムズ(大紀元英字紙)の姉妹メディアである新唐人テレビ(NTDTV)の記者は28日朝、ワシントン […]
今年5月、こん棒を持った暴漢に襲撃された香港大紀元の梁珍・副編集長によると、香港警察はこのほど、襲撃事件に関する捜査を終了し、容疑者を起訴するための「十分な証拠」を得られなかったと示した。
12日未明、ハンマーなどの凶器を持った4人組の男らが香港大紀元の印刷工場に侵入し、印刷機械を破壊した。一部の機械には砕いたコンクリート片が撒かれ、使用不能となった。犯行の様子を記録した監視カメラの映像を見て、多くの日本人が義憤をあらわにした。そこで大紀元はこの事件に関して、民衆の声を代弁する議員に意見を伺った。
 【大紀元日本5月14日】米国アトランタ・フルトン郡の警察当局は12日、2月8日に李淵・大紀元グループ技術総監が自宅で襲撃された事件に関して、容疑者のモンタージュ写真を公開した。米国警察当局と米連邦警