中国、ネット上の言論で相次ぐ拘束者 15歳少年も
中国では最近、ネット上の言論で拘束者が相次いだ。2001年の米中軍機衝突事件で死亡したパイロットを侮辱したとして、ネットユーザーが拘束された。4日、陝西省咸陽市の15歳の少年も「元帥を侮辱した」として逮捕された。6日、「南京大虐殺の犠牲者を侮辱した」と刑事拘留されたネットユーザーもいる。
4日、咸陽市のネット管制当局によると、15歳の少年が「良くない」情報を投稿したとして、処罰を受けた。少年が「開国元帥」に対して不敬な言葉を使ったという。
6日にも、江蘇のネット管制当局は、複数のアカウントを使って南京大虐殺の犠牲者に対する「侮辱的」なコメントを継続的に投稿したネットユーザーを拘束した。詳細は開示されていない。
4月1日、米中軍機衝突事件の「烈士」であるパイロットとその妻を侮辱したとして、63歳のネットユーザーが拘束された。2001年、海南省付近の南シナ海上空で起きた米中の軍用機が空中衝突した事故で、中国側のパイロットが行方不明になった。米軍機は海南省で緊急着陸し、乗組員を中国当局が身柄拘束した。
2日、河南省のネットユーザーはネット上で政治問題を皮肉ったため、「国家公務員を侮辱し中傷した」として中共当局から1年2カ月の懲役刑を言い渡された。
検察当局によると、このネットユーザーは昨年3月から今年1月の間、ツイッターに投稿した自撮り動画のうち50本が「ホットな敏感事件を誇張して宣伝した。政治体制を攻撃し、国家公務員を侮辱し中傷した」とし、その言動が「国家のイメージをひどく傷つけた」と批判した。
先月、米国滞在中の19歳の留学生も中国のSNS微博上で、中共当局が中印国境衝突の死者数を公開していないと批判する投稿をしたため、中国当局は本人や中国にいる王さんの家族に嫌がらせを働いた。
(大紀元日本ウェブ編集部)