【医学古今】

狭心症の治療穴

狭心症の治療によく使われるツボに壇中(だんちゅう)と内関(ないかん)があります。

壇中は両乳頭を結ぶ線が胸骨体正中線と交わるところ、高さは第4肋間に相当します。心包経の募穴ですから、心臓の症状や胸部の症状によく使われます。

 内関は前腕内側中央線上、手首の横紋から上2寸(三横指)のところにあります。心包経の絡穴で、心痛、心悸、胸痛、胃痛、嘔吐、しゃっくり、不眠、鬱病で精神錯乱、癲癇、鬱証眩暈、中風、顔面神経麻痺、喘息、偏頭痛、熱病、産後血暈、肘臂攣痛、手根管症候群、正中神経障害などに使われます。

 狭心症発作時に、壇中に横刺1寸(下から上へ)、両側の内関に5分直刺して、軽く捻鍼すれば、狭心症発作時の症状改善に非常に良い効果があります。

(漢方医師・甄 立学)

関連記事
寒い季節こそ、ゆったり過ごし心身を整えるチャンス。睡眠や食事、メンタルケアで冬を快適に楽しむ方法をご紹介します。
50年以上前から次世代の食料として研究されてきたオキアミ(プランクトン)。クジラなどの海洋性生物にとっては生存のための原初的な存在だ。そのオキアミからとれるオメガ3が注目されている。本文にあるようにオメガ3は人の健康にとっても有益なものだ。クリルオイルは、オメガ3と抗酸化成分が豊富で人気のある健康補助食品。フィッシュオイルに比べてコストが高い点が難点だが……
仏に対抗しようとした調達が、暗殺未遂や陰謀を重ねた末、地獄に堕ちるまでの報いの物語。
「犬に散歩される」気の毒な飼い主たち、笑っちゃってゴメンの面白動画→
過度な運動や減量で陥りやすい「低エネルギー可用性」。エネルギー不足が体に与える影響とその対策について、専門家のアドバイスを交え解説します。