スエズ座礁船、離礁作業難航 エジプト大統領は荷降ろし準備指示

[イスマイリア(エジプト) 28日 ロイター] – エジプトのスエズ運河で大型コンテナ船「エバーギブン」が座礁し航路が遮断されている問題で、サルベージ担当者らは船の離礁に向けた掘削・浚渫(しゅんせつ)作業を加速させた。ただ、関係筋によると、船首の下で岩が見つかり、作業が難航しているという。

こうした中、スエズ運河庁(SCA)のラビア長官は、座礁船に積まれている1万8300個のコンテナの一部荷降ろしが必要になった場合に備えて準備するようエジプトのシシ大統領から指示があったと、地元メディアに語った。

SCAは声明で、掘削機で運河の岸を一部取り除いているほか、船首付近で水深18メートルまで浚渫(しゅんせつ)が進んでいると説明した。タグボートで船を動かす作業への言及はなかったが、SCA当局者や関係筋はこれまでに、28、29日に満潮で水位が上がるのを利用して離礁させたい考えを示している。

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