大紀元エポックタイムズ・ジャパン

【漢詩の楽しみ】暮 春(ぼしゅん)

 數間茅屋鏡湖濱、萬巻藏書不救貧、燕去燕來還過日、花開花落即經春、開編喜見平生友、照水驚非曩歳人、自笑滅胡心尚在、憑高慷慨欲忘身

 数間の茅屋(ぼうおく)鏡湖(きょうこ)の浜(ひん)、万巻の藏書貧を救わず。燕は去り燕は来りて還(ま)た日を過ごし、花は開き花は落ちて即(すなわ)ち春を経たり。編(へん)を開けば平生の友を見るを喜び、水に照らしては曩歳(のうさい)の人に非(あら)ざるを驚く。自ら笑う、胡を滅するの心尚(なお)在りて、高きに憑(よ)れば慷慨(こうがい)して身を忘れんと欲するを。

 詩に云う。小さくて粗末な我が家は、鏡湖のほとりにある。そこに万巻の書物はあるけれど、それがこの貧乏を救う助けになりはしない。昨秋去った燕が今春また帰ってきたように、私も無駄に日を過ごすなかで、花が咲き、花が落ちて、これで今年の春も過ぎた。書物の一編を開けば、そこに平生の親しい友人を見るように喜ぶが、水に我が顔を映せば、年老いて、まるで昔の自分ではなくなっているのに驚くばかりだ。我ながら、おかしくなる。北方の夷(えびす)を撃滅せんとする士気が、この老いぼれの体内にまだあって、高い所に登った折などには、慷慨のあまり、我が身のことなど忘れてしまおうとするのだよ。

▶ 続きを読む
関連記事
機内での快適さは持ち物で変わります。客室乗務員が実際に携帯する必需品から、乾燥対策や体調管理、トラブル対応まで、旅を快適にする工夫を紹介します。
春になると増えるめまいや不眠、実は「肝」からのサインかもしれません。中医学の視点で原因をひも解き、日常で無理なく取り入れられる養生法や食事の工夫をわかりやすく紹介します。
お金では満たせない「人生の意味」は、日々の小さな選択から生まれます。今日から実践できる4つの習慣で、毎日をより充実させるヒントをわかりやすく紹介します。
歯ぐきの出血、実は栄養不足のサインかも?見逃しがちなビタミンC不足の可能性や、日常で気をつけたいポイントを医師の解説とともにわかりやすく紹介します。
春の強い風は体内のバランスを乱し、震えやめまい、不眠などを引き起こしやすくなります。日常の食事で肝と体調を整える、やさしい食養生を紹介します。