中国のことわざ

高枕無憂(こうちんむゆう)

 「高枕無憂」とは、枕を高くして、ぐっすり眠り、心配事がないということ。せわしない世の中、なかなかそのような境地にはなれませんが、中国戦国時代の故事が、その秘訣を教えてくれるかもしれません。

戦国時代(475-221BC)、斉という国に住んでいた孟嚐君(もうしょうくん)は非常に寛大で、たくさんの食客を家に住まわせていた。その中に、馮諼(ふうかん)という男がいた。食客とは通常、一つ二つは特技を持ち、居候する代わりに主人が困った時には助けることが条件だったが、馮諼には特に秀でたところがなく、孟嚐君も持て余していた。

ある日、孟嚐君は馮諼に、薛(せつ)という領地へ赴き、そこの住民から借金を取り立てるよう依頼した。馮諼はこれで主人のお役に立てると喜び、さっそうと領地へ向かった。しかし、馮諼は住民を前にすると、突然借用書の一部を焼き捨ててしまった。

▶ 続きを読む
関連記事
SNSの利用を1日30分に減らすと、1週間で抑うつや不安、不眠が改善する可能性が研究で示唆。若者のメンタルヘルスとスクリーン習慣の関係を解説。
進行が速く「がんの王」とも呼ばれる小細胞肺がん。それでも転移を繰り返しながら長期生存した例があります。免疫療法や最新検査ctDNAの可能性、見逃せない症状と予防のポイントを医師が解説します。
「食物繊維を増やせば大丈夫」は本当?75件超の臨床試験から見えた、便秘改善に有望な食品とサプリとは。キウイやマグネシウム水など、根拠に基づく最新対策をわかりやすく解説します。
離婚率が高まる今こそ見直したい、古典が教える夫婦円満の知恵。「陰陽の調和」や「琴瑟相和す」に込められた意味をひもとき、現代の結婚生活に生かすヒントを探ります。
忘れっぽさは年齢のせいだけではないかもしれません。脳には「夜の清掃システム」があり、睡眠や食事、運動でその働きを高められる可能性があります。アルツハイマー予防につながる最新知見と具体策を解説します。