米中会談、中国の楊潔篪氏が冒頭で17分間米国批判
米アラスカ・アンカレジで18日、米中外交トップの初めての直接会談が正式に始まる前、中国側の楊潔篪・共産党中央政治局委員兼国務委員は冒頭発言で17分間にわたり、米国側を批判し続けたことが明らかになった。
米中閣僚級会議において、双方の高官は記者団の前で、それぞれ数分間の冒頭発言を行うのが慣例だ。
米国のブリンケン国務長官はサリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とともに、先に記者団の前に現れ、約2分間のスピーチを行った。長官は今回の会談で、新疆、香港、台湾における中国当局の行動、米国への中国側のサイバー攻撃および同盟国への経済的な圧力などを中国側に提起すると示した。長官は中国側の一連の動きは「全世界の安定とルールに基づく秩序」を脅かしていると述べた。
サリバン氏は、ブリンケン国務長官が言及した中国側の問題は「米国民や国際社会が注目している問題だ」と強調した。
米側の発言を受けて、中国の外交担当トップの楊潔篪氏は中国語で直ちに反論を始めた。楊氏は米国内の黒人差別問題を挙げて米側の「人権状況」などを非難し、米国が「サイバー攻撃のチャンピオンだ」「米国は国際社会の民意を代表しない」などと応酬した。楊氏は約17分間止まることなく発言を続けた。その間、通訳は1回も行われなかった。また、王毅氏の発言と通訳の時間を合わせて、両氏の発言時間は30分間以上となった。
中国側の一方的な長時間発言を受けて、ブリンケン長官は、冒頭発言後に会場を出ようとする記者団を呼び止め、自身の発言の補足を行った。米中双方は再び応酬を始めた。
米政府高官は、中国側が合意した外交礼儀を直ちに「違反した」と訴えた。双方は事前に2分間の冒頭発言を取り決めていた。
(翻訳編集・張哲)
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