<心の琴線>
最愛の弟
私の家は辺鄙な山村にあり、両親は畑を耕してどうにか生計を立てていました。私には3つ離れた弟がいました。ある日、私は女の子なら誰もが持っている柄物のハンカチがほしくて、父の引き出しからこっそり5毛のお金を持ち出しました。父はその日のうちにお金が減っているのに気がつき、私と弟を壁際に跪かせました。そして、竹の棒を手に、一体誰が盗んだのか白状しろと言いました。私はそのとき怖くてうつむいたまま何も言えませんでした。
父は「どちらも白状しないなら二人一緒にたたくぞ」と言うなり、竹の棒を振り上げました。すると、弟が突然父の手をつかみ、「お父さん、ぼくがとったんだ。お姉ちゃんじゃない。ぼくをたたいて!」と言いました。父が手に持った竹の棒は、無情に弟の背中や肩に何度も落ちました。父は息が切れるほどに怒り、たたき終わるとオンドルに座り込んで叱りました。「お前はそんな歳で家のものを盗むことを覚えたら、大きくなったらどうなる。お前のようなろくでなしはたたき殺してやる」
その日の夜、私と母は全身傷だらけの弟を抱いて寝ました。弟は一粒の涙も流しませんでした。夜中に私は突然大声を上げて泣き出しました。すると、弟が小さな手で私の口を押えて、「お姉ちゃん、泣かないで。もうぼくがたたかれて終わったんだから」と言いました。
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