<心の琴線>
最愛の弟
私の家は辺鄙な山村にあり、両親は畑を耕してどうにか生計を立てていました。私には3つ離れた弟がいました。ある日、私は女の子なら誰もが持っている柄物のハンカチがほしくて、父の引き出しからこっそり5毛のお金を持ち出しました。父はその日のうちにお金が減っているのに気がつき、私と弟を壁際に跪かせました。そして、竹の棒を手に、一体誰が盗んだのか白状しろと言いました。私はそのとき怖くてうつむいたまま何も言えませんでした。
父は「どちらも白状しないなら二人一緒にたたくぞ」と言うなり、竹の棒を振り上げました。すると、弟が突然父の手をつかみ、「お父さん、ぼくがとったんだ。お姉ちゃんじゃない。ぼくをたたいて!」と言いました。父が手に持った竹の棒は、無情に弟の背中や肩に何度も落ちました。父は息が切れるほどに怒り、たたき終わるとオンドルに座り込んで叱りました。「お前はそんな歳で家のものを盗むことを覚えたら、大きくなったらどうなる。お前のようなろくでなしはたたき殺してやる」
その日の夜、私と母は全身傷だらけの弟を抱いて寝ました。弟は一粒の涙も流しませんでした。夜中に私は突然大声を上げて泣き出しました。すると、弟が小さな手で私の口を押えて、「お姉ちゃん、泣かないで。もうぼくがたたかれて終わったんだから」と言いました。
関連記事
尿漏れの背景には、骨盤底筋と横隔膜の連動が関係することも。呼吸から整えるセルフケアを紹介します。
小じわ、くすみ、乾燥が気になる年齢肌に。ハーバリストがすすめる精油の特徴と注意点を紹介します。
楽しく体を動かしながら、バランス力も鍛えられたら理想的である。ここでは、片足ずつ使いながら筋力・安定性・可動性を高める5つのエクササイズを紹介
「いい塩梅」の語源は、文字どおり塩と梅。梅を漬けると生まれる梅酢と塩の加減から生まれた言葉は、やがて人間関係や国を治める知恵を表す言葉へと広がっていきました。
寛大な人は特別な性格だからではなく、周囲の人の気持ちや変化に気づく力が高いのかもしれません。研究が示す「寛大さを育てる方法」を紹介します。